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2002 年度 実績報告書

キノコの生活環制御物質の探索と作用機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 14656044
研究機関静岡大学

研究代表者

河岸 洋和  静岡大学, 農学部, 教授 (70183283)

研究分担者 田中 修  甲南大学, 理工学部, 教授 (90167495)
キーワードキノコ / マツタケ / 生活環 / ヒラタケ / ゴマ
研究概要

マツタケは菌糸の生長が他のキノコに比較して極めて遅い。ところが,培地中にナガイモを添加すると菌糸の生長が数十倍速くなった。このことはナガイモ中にマツタケ菌糸の生長を促進する物質の存在を意味する。本研究ではこの活性物質の単離,精製,構造決定,菌糸生長促進活性の機構解明を目指した。
ナガイモを破砕後,85%エタノールで抽出した。抽出液を酢エチ可溶部と水可溶部に分けた。活性を示した水可溶部を各種クロマトグラフィーに供し,アッセイを繰り返し,最終的に活性物質1種の単離,精製,同定に成功した。現在はさらなる活性物質の単離を試みている。
また,ゴマやダイズの抽出液を培地に添加すると,市場に出回っているキノコであるヒラタケとタモギタケの子実体(キノコ)形成が著しく促進されたのである。このことはこれら植物抽出物中に子実体形成を誘導あるいは促進する物質が存在する可能性を示す。本研究では活性物質の精製,構造決定,活性の発現機構(子実体形成を誘導する物質なのか,それとも子実体形成は誘導せず促進するものなのか)の解明を目指した。
ゴマ,ダイズを破砕後エタノールで抽出し,抽出液を減圧濃縮後,分液ロートにて酢酸エチル可溶部と水可溶部に分けた。残渣はさらに熱水で抽出する。活性のあったゴマの水可溶部は各種クロマトグラフィーに供して分画した。このアッセイを繰り返し,最終的に活性物質1種の単離,精製,同定に成功した現在はさらなる活性物質の単離を試みている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 河岸洋和(分担執筆): "キノコとカビの基礎科学とバイオ技術"アイピーシー. 564 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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