1)Petunia axillarisを昼夜温一定(25℃)、6時-12時-18時明期/18時-0時-6時暗期の12時間日長にて生育させた。6時間おきにサンプリングした花弁について、香気成分の生合成前駆体であるフェニルアラニン及び他のアミノ酸の定量分析を行った。 2)フェニルアラニン内生量には、香気成分と同様に、0時を最大値、12時を最小値とする昼夜リズムが存在した。P.axillarisの香気成分の日周変化を制御している生合成段階は、アミノ酸以前の段階であることが明らかになった。 3)フェニルアラニンと同様にアロゲン酸を前駆体とする経路で生合成されるチロシンの内生量は、6時に最大値、18時に最小値を取るリズムを示した。フェニルアラニンとチロシンのリズムにおける位相のずれは、フェニルアラニンへのアロゲン酸の代謝量の変化に伴い、チロシンの代謝量が受動的に変化するためであると考えられる。
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