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2002 年度 実績報告書

記億喪失性貝毒原因藻の培養液中の細菌における抗ドウモイ酸抗体と反応するペプチド

研究課題

研究課題/領域番号 14656083
研究機関北里大学

研究代表者

児玉 正昭  北里大学, 水産学部, 教授 (40050588)

研究分担者 小檜山 篤志  北里大学, 水産学部, 助手 (60337988)
小瀧 裕一  北里大学, 水産学部, 助教授 (30113278)
佐藤 繁  北里大学, 水産学部, 助教授 (20170748)
キーワード記憶喪失性貝毒 / ドウモイ酸 / 抗ドウモイ酸抗体 / western blotting / thorny oyster / Pseudo-nitzschia / タンパク
研究概要

ペプチドあるいはタンパクと結合したドウモイ酸(DA)、あるいはDA関連物質の検出には抗ドウモイ酸抗体との反応を利用することが効率的である。そこでDAをハプテンとする抗体の作製を検討し、Branaaらの方法に従い力価の高い抗体を作製し、本抗体を利用したDA分析用のELISAを作製した。本ELISAを用い種々の貝類および培養プランクトンのDAを測定したところ、フィリピン産の二枚貝thorny oysterに高い反応が認められた。そこで抗体との反応を指標にDA様物質を精製し,これをLC/MS/MSで分析したところ、本物質がDAそのものであることが判明した。年間を通して採集したネットプランクトンと種々の貝類の抽出物の保存試料をELISAで分析したところ、thorny oysterには周年高いDAが認められたが、他の貝にはDAは認めらなかった。一方プランクトン試料にも微量のDAが認められたがその変動は貝のDA量とは全く相関しなかった。このことはthorny oysterに認められたDAの起源がプランクトンではないことを示唆する。Pseudo-nitzschia multiseriesのDA生産には細菌が関与することが示唆されている。そこで同種の培養より分離した細菌よりタンパク画分を分離し、これを抗DA抗体を用いるwestern blottingに付したところ、分子量5万数千のタンパクが抗体と反応することを認めた。現在同タンパクを分離してその性状を解析中である。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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