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2004 年度 実績報告書

記億喪失性貝毒原因藻の培養液中の細菌における抗ドウモイ酸抗体と反応するペプチド

研究課題

研究課題/領域番号 14656083
研究機関北里大学

研究代表者

児玉 正昭  北里大学, 水産学部, 教授 (40050588)

研究分担者 小瀧 裕一  北里大学, 水産学部, 助教授 (30113278)
佐藤 繁  北里大学, 水産学部, 助教授 (20170748)
小檜山 篤志  北里大学, 水産学部, 講師 (60337988)
キーワードドウモイ酸 / 記憶喪失性貝毒 / 抗体 / western blotting / ELISA / protease / タンパク
研究概要

ドウモイ酸のカルボキシル基にBranaらの方法に従いウシ血清アルブミン(BSA)を結合したものを抗原として抗体を作成した。本抗体を用いるwestern blottingで細菌タンパク中に抗体で染色される1本のバンドを観察した。前年度は抗体との反応を指標に本タンパクの精製を試みたが、含量が少なく精製に至らなかった。一方、western biottingで種々の貝類のタンパク画分をスクリーニングしたところ、ホタテガイおよびイワガキに強い反応が認められた。これらタンパク中の抗体と反応している成分がドウモイ酸であるか否かをまず明らかにするために、同成分を含む画分を非特異的proteaseで消化して消化物中の抗体と反応する成分を上記抗体を用いるELISAで検討した。消化物を分子量5000の膜でろ過し、ろ液をELISAで分析したところ強い反応が認められた。しかし、これをドウモイ酸分析用HPLCで分析したところドウモイ酸に相当するピークは認められなかった。このことは試料中の抗ドウモイ酸抗体に反応する物質はドウモイ酸そのものではないことを示すものである。消化に用いたproteaseはペプチド結合を加水分解し、タンパクとドウモイ酸が他の結合様式で結合している場合は本酵素による消化ではドウモイ酸は遊離しない。これを明らかにするには本物質の構造を解析する必要がある。そこでELISAに対する反応を指標に逆相ODSカラムを用いるHPLCにより本物質の精製を試み、ELISAと反応する物質が1成分であり、HPLCを繰り返すことによりこれを高度に精製できることが明らかになった。現在構造解析に必要な量の物質の精製を進めている。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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