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2002 年度 実績報告書

アフリカにおける子どもの「病いの疫学」と統合ケア(IMCI)

研究課題

研究課題/領域番号 14657099
研究機関長崎大学

研究代表者

門司 和彦  長崎大学, 熱帯医学研究所, 教授 (80166321)

研究分担者 金田 英子  長崎大学, 熱帯医学研究所, 助手 (10253626)
安高 雄治  長崎大学, 熱帯医学研究所, 助手 (50336187)
大石 和代  長崎大学, 医学部, 教授 (00194069)
キーワードやまい / アフリカ / 人口センサス / IMCI
研究概要

ケニア沿岸州・クワレ県・ムワチンガ村において、2002年8月に214世帯を訪問し、男性576名、女性693名の健康状態を聞取った。10歳以下の子どもは男子247名、女子231名、計478名であった。全員に対して、下痢、発熱、食欲不振、マラリア、呼吸器症状、腎・尿路系症状を聞取った。10歳以下の子どもに対しては母親からIMCI関連症状21項目と予防接種摂取状況について聞取った。さらに5歳未満の子どもには授乳状況と蚊帳使用の状況について質問した。健康問題を持っていると回答した割合は非常に高く、5歳未満で50%以上、60歳以上では70%以上となっていた。特にマラリアとビルハルツ住血吸中症に関連する症状で有訴率が高く、2歳未満の過去1週間の自覚的マラリア有訴率は女児30%、男児15%であった。2歳以上5歳までの1週間の自覚的マラリア有訴率は女児34%、男児27%であった。これらの症状に対して家庭での対処、医療機関での対処、およびその予後については現在分析中である。一方、ビルハルツ充血吸虫症に関連する自覚的血尿有訴率は11-19歳の男が約40%で最も高く、同年代の女は30%程度であった。集団投薬の1年後としてはかなりの上昇率であった。6-10歳の男女も30%弱の有訴率であった。これらは、同時に実施した川の水との接触行動に関連しており、15-19歳は水浴・洗濯、移動、魚釣り、水遊び等で川の水と頻繁に接触していた。この第1回目の調査以降、定期的に世帯訪問による聞取りと観察を実施しており、より詳細なIMCI関連の症状の出現率が来年度までに分かる予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 門司和彦, 嶋田雅曉, 鷹居樹八子: "「やまい」の理解、ナラティブ・ベースト・メディシン/ナーシングと国際保健"生存科学. 13A. 35-42 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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