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2002 年度 実績報告書

アナフィラキシーショックにおける肺血管内皮細胞の放出物質検索

研究課題

研究課題/領域番号 14657110
研究機関秋田大学

研究代表者

吉岡 尚文  秋田大学, 医学部, 教授 (80108935)

研究分担者 権守 邦夫  秋田大学, 医学部, 助手 (10006744)
キーワードアナフィラキシー / ショック / 不適合輸血 / 内皮細胞 / サイトカイン / 抗原抗体反応
研究概要

様々なアナフィラキシーショックの内、抗原・抗体反応に起因するショックはIgA欠損症や他の血漿蛋白欠損患者への輸血でしばしば経験されることである。これに類似するモデルを試験管内で作成し、内皮細胞の挙動を検索することによりその病態解明と治療への応用を検討することを目的とした研究である。
肺動脈由来の市販内皮細胞を継代培養し、コンフルエントになった時点で実験を開始した。先ず培養内皮細胞を抗体でインキュベーションし、次いで抗原液を添加する。培養上清を経時的に採取し、サイトカインなどの内皮細胞からの放出物質を測定した。測定項目はNO、TNF-α、IL-1β、IL-6、E-selectin、ICAM-1、VCAM-1、MCP-1である。対照は無添加、抗体のみ添加、抗原のみ添加の3群とした。NOはNO測定装置、その他の物質は市販キットを用いた酵素抗体法(ELISA)によった。現在基礎実験を継続中であるが、ICAM-1とVCAM-1は培養液中に抗原抗体コンプレックスを添加することにより、対照群よりも高値を示すことが確認された。他のNO、TNF-α、IL-1β、IL-6、E-selectin、およびMCP-1にはこれまでの実験で対照群との差は見られていない。
ICAM-1とVCAM-1に変化が見られたことは、抗原抗体コンプレックスが出現することで、明らかな内皮細胞の反応が認められたということになる。容量依存性の検討や、培養液中の白血球細胞存在による影響、補体存在下での反応性変化などを観察すると同時に、動物モデルによる実験を行う予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Arakawa, M 共著: "Epitope analysis of human lmmunoglobulin D with mouse monoclonal anti-Fab chain antibody"Clinica Chemica Acta. 319. 1-8 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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