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2002 年度 実績報告書

新規蛋白質tomoregulinの血管新生抑制機序解明と血中濃度測定系の確立

研究課題

研究課題/領域番号 14657139
研究機関日本医科大学

研究代表者

坂本 長逸  日本医科大学, 医学部, 教授 (30196092)

キーワードtomoregulin / 血管内皮細胞 / erbB4 / 細胞増殖反応 / ELISA
研究概要

(1)TRのerbB4リン酸化能と細胞増殖抑制作用の検討-
TRはこれまでMKN28胃癌細胞のerbB4をリン酸化する一方、MKN1胃癌細胞株では細胞増殖反応を抑制した。一方、bovine aotic endothelial cell(H.H)の増殖反応に対してもTRは抑制的であり、MKN1、H.H両細胞に対する細胞内蛋白のリン酸化を検討したところ、TR刺激によりp44、p42のMAP kinaseのリン酸化が観察された。したがって、これら細胞株ではTRはMAP kinaseのリン酸化を刺激し、細胞増殖反応を抑制するものと思われる。しかしerbB4リン酸化能との関係はリン酸化反応が弱いため一定の結論が得られていない。
(2)TRの消化管粘膜における局在と血中TR測定系の確立-
TRの胃線維芽細胞における局在は報告した。しかし胃潰瘍底、胃癌組織、大腸癌組織における発現はRT-PCR、免疫組織染色によっても充分には認められなかった。一方、前立腺癌組織おいてはTR発現が観察されるため、血中TR測定系の開発を試みた。私達はこれまでTR蛋白に対して単クローン抗体2H8と、抗TRウサギ多クローン抗体を開発している。両抗体を用いたサンドイッチELISAプレートを開発し、培養液中に放出されたTRを測定したところ、高感度にTRの測定が可能であった。しかし血液中へのTRの添加や血清への添加後の回収率が一定せず、今後更に検討が必要である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Mohler JL, Morris TL, Ford OH 3rd, Alvey RF, Sakamoto C, Gregory CW: "Identification of differentially expressed genes associated with androgen-independent growth of prostate cancer"Prostate. 51・4. 247-255 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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