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2003 年度 実績報告書

間質性肺疾患の病態形成に関わる分泌蛋白質、膜蛋白質の同定

研究課題

研究課題/領域番号 14657150
研究機関独立行政法人 国立病院機構 近畿中央胸部疾患センター

研究代表者

源 誠二郎  国立療養所近畿中央病院臨床研究センター, 薬剤耐性結核感染症研究部, 室長 (40212237)

研究分担者 鈴木 克洋  国立療養所近畿中央病院臨床研究センター, 薬剤耐性結核感染症研究部, 部長 (00206468)
キーワード間質性肺炎 / 分泌蛋白 / 膜蛋白 / cDNAクローニング / 通常型間質性肺炎 / signal sequence trap法 / matrix metalloproteinase / PCR
研究概要

本研究の目的は、間質性肺炎の病巣に異常発現する分泌蛋白や膜蛋白をコードするcDNAをsignal sequence trap法を用いて選択し、それらの蛋白の発現と間質性肺炎の病態との関係を検討することです。cDNAは、病理診断上、通常型間質性肺炎と診断された患者の肺生検の一部から得られたtotal RNAを材料として作成された。このとき、数名の患者サンプルからtotal RNAを精製したが、量的に少ないことや、いずれもRNAが部分分解してたことから困難を極めた。試行錯誤の末、最終的にPCRを利用してcDNAを作成増幅することで克服し、signal sequence trap法を用いて、pSST-cDNAライブラリーをスクリーニングした。その結果、von Ebner minor salivary gland proteinをコードするクローンが最も多く得られた。それ以外に、細胞外マトリックスを分解に関係するmatrix metalloproteinaseや肺の線維化に関係するcollagen,その他secretoglobinやchemokineなどのfamilyに属するものなどが得られ、これらの蛋白が間質性肺炎の病態に関係する可能性が示唆された。意外なことに、間質性肺炎の病態と直接的に関係しないと考えられるB細胞から産生されるimmunoglobulin λ,κ light chainやheavy chainも含まれていたが、その意義については不明であった。また、分泌蛋白のほうが膜蛋白よりも、はるかに多く得られた。今後、得られた情報をもとに、これらの蛋白の、間質性肺炎の病態における意義を検証していきたい。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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