研究分担者 |
望月 精一 川崎医療短期大学, 臨床工学科, 助教授 (60259596)
赤阪 隆史 川崎医科大学, 医学部, 助教授 (70322584)
小笠原 康夫 川崎医科大学, 医学部, 助教授 (10152365)
梶谷 文彦 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (70029114)
木本 眞順美 岡山県立大学, 保健福祉学部, 教授 (40108866)
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研究概要 |
[腎血管性高血圧犬における生体内心内膜側微小血管の評価] 当教室にて開発されたCCD生体顕微鏡を用いて、正常血圧群、腎血管性高血圧(1ヶ月、3ヶ月)群における心内膜側および心外膜側微小血管の拍動性の差異を経時的評価するために、内皮依存性血管拡張物質(acetylcholine 1.0μg/kg/min,2min,冠注)および内皮非依存性血管拡張物質(papaverine 1mg/min,2min,冠注)投与時の比較を行い、血管内皮および血管平滑筋機能を評価した。併せて、血管拡張薬(ACE阻害薬:Cilazaprilat 10μg/kg/min,2min,冠注)に対する心内膜側心筋虚血の治療効果の評価を行った。その結果、正常血圧群に比べ、腎血管高血圧群において、早期(1ヶ月)の段階で、心外膜側細動脈に比べ、心内膜側細動脈の内皮依存性血管拡張反応の低下を認め、血管内皮機能低下を窺わせた。腎血管性高血圧作製後3ヶ月時には、さらに、心内膜側細動脈において、内皮非依存性血管拡張反応の低下を認め、血管平滑筋機能低下を窺わせた。また、心外膜側細動脈においても、内皮依存性血管拡張反応低下を認め、経時的な血管拡張反応低下を示すことが明らかとなった。ACE阻害薬は、正常血圧群に比較し、高血圧群においても心内膜側及び心外膜側細動脈ともに、血管拡張反応が維持され、急性治療効果を認めた。
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