研究課題/領域番号 |
14657208
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
高井 良尋 東北大学, 医学部附属病院, 助教授 (50107653)
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研究分担者 |
根本 建二 東北大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (10208291)
山田 章吾 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60158194)
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キーワード | 肺癌定位照射 / 能動的呼吸制御法 / アモルファスシリコンX線センサー / 同期放射線照射 / ガントリー搭載X線透視装置 |
研究概要 |
東北大学放射治療科では、昨年度までにバリアン社製直線加速器ClinacEX29のガントリーに2台のX線透視装置とアモルファスシリコン平板検出器を搭載することに成功し、この装置を用いて、腫瘍内に刺入した金マーカを確認することが可能となった。今年度は、ガントリー搭載の透視装置で確認可能であった金マーカの位置を追跡し、同時に3次元座標リアルタイムで計算のできるソフトウエアを開発した。T1N0肺癌患者の腫瘍内に直径0.8mmx長さ3mmのロッド型の金マーカをCTガイド下で埋め込み、この金マーカを、上記のソフトウエアで実際追跡するのに成功した。追跡が可能になるとロッド型の金マーカを囲むように、緑色の小正方形のインジケータが追跡用ディスプレイ上に出現し、呼吸性に移動する金マーカとともに移動するようになる。その小正方形の中心座標(ロッド型金マーカの中心にあたる)がリアルタイムで計算される。追跡に失敗すると、小正方形のインジケータが一回り大きな赤色の正方形に変化するようにしている。このことによって、追跡が不可能のときに照射される危険性を避けるようにすることができるようにした。 当科において開発した能動的呼吸停止装置(Active Breathing Control : ABC)を用い現在まで、病期I肺癌8例、転移性肺癌15例に対し、15Gyx3回の定位照射を施行し、局所制御率85%を得た。また、CT上認められる放射線肺臓炎は自由呼吸時に対する定位照射同様に90%であったが、その程度は軽微で、計画標的体積の減少が影響していることが示唆され、また、リング状の特徴ある像が認められた。
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