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2003 年度 実績報告書

血管壁の加熱融着による下肢静脈瘤の治療に関する基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 14657280
研究機関東京大学

研究代表者

阿部 裕輔  東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (90193010)

研究分担者 鎮西 恒雄  東京大学, 先端科学技術研究センター, 助教授 (20197643)
望月 修一  東京大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (00345042)
キーワードレーザー / 下肢静脈瘤 / 半導体レーザー
研究概要

本研究は、血管壁を融着して静脈瘤の原因血管を閉塞することにより下肢静脈瘤を治療する方法の可能性を検討することを目的とする.本年度は、昨年度に引き続き、実験装置の開発と基礎研究を行った.レーザー装置としては、当研究室に保有の半導体レーザー装置を使用し、コア径800μmの石英ファイバーをFCコネクターで同半導体レーザー装置に接続した.実験には、摘出したヤギの頚静脈を使用した.摘出したヤギの頚静脈は、内腔がつぶれた状態であるため、これを生理的な静脈圧で血液が充満した状態を再現するために、頚静脈内腔を生理食塩水を満たし、かつその生理食塩水に正常な静脈圧が常時かかっている状態を実現することができる装置を作製し使用した.この実験装置を用いて、頚静脈がレーザーにより融着可能かどうかを検討したところ、5ワットの出力では、穿孔する傾向があり、それ以下の弱い出力で時間をかけて静脈壁を熱変成させた方が成功率が高いことが分かった.また、石英ファイバー先端の炭化物の付着状態を詳細に観察したところ、高い出力では石英ファイバー先端に炭化物が付着し易く、炭化物が付着した場合、炭化物にレーザーが吸収されて局所に強い発熱を来たし、静脈壁を穿孔し易いことが分かった.このことより、石英ファイバー先端の状態が重要であり、炭化物が付着しにくい方法が必要であることが分かった.そのためには石英ファイバー先端に金属製のホットチップを装着する方法が良いのではないかと考えられるため、現在、ホットチップの設計開発を行っている.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 阿部裕輔: "第4章レーザーファイバーの種類とその特性 -セラミックチップ 第5章レーザーエネルギーと血管壁における生体反応 -非接触照射と接触照射"循環器科、特別増刊号レーザー血行再建術. 53・Supple.2. 54-56, 65-71 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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