研究課題/領域番号 |
14657292
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
辻本 三郎 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (00144254)
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研究分担者 |
長井 薫 兵庫医科大学, 医学部, 助手 (20340953)
西崎 知之 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (00221474)
太城 力良 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (20107048)
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キーワード | 遊離糖鎖 / 哺乳類細胞 / 凍結 / 蘇生 / 臓器 / 保存 / 移植 |
研究概要 |
1、神経系細胞株PC-12細胞に対して細胞凍結、融解後の細胞生存率を遊離糖鎖代謝阻害剤である1-デオキシマンノジリマイシン処理群と非処理群との間で比較検討した。その結果、1-デオキシマンノジリマイシン処理群は細胞凍結、融解後の細胞生存率を有意に上げていた。 2、精製遊離糖鎖をPC-12細胞にトランスフェクションした群と非処理群の間で細胞凍結、融解後の細胞生存率を比較検討した。その結果、遊離糖鎖細胞内トランスフェクション群は細胞凍結、融解後の細胞生存率を有意に上げていた。 3、細胞凍結、融解後の細胞内蛋白質安定化作用をみるために蛋白燐酸化酵素Cの活性化を高速液体クロマトグラフィーで測定し、その結果、1-デオキシマンノジリマイシン処理により蛋白燐酸化酵素Cの活性化が保たれていた。 以上の結果は、遊離糖鎖が細胞の冷凍保存、解凍後細胞蘇生に有効であることを、示唆している現在、肝臓などの臓器に対しても同様の効果が得られるかどうかを検討中である。
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