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2002 年度 実績報告書

Tissue Engineering技術を応用したブタ新生児膵ラ島の分化誘導

研究課題

研究課題/領域番号 14657300
研究機関東北大学

研究代表者

松野 正紀  東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (80004737)

研究分担者 江川 新一  東北大学, 医学部附属病院, 助手 (00270679)
砂村 眞琴  東北大学, 医学部附属病院, 講師 (10201584)
武田 和憲  東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (20171639)
キーワード膵管上皮細胞 / 膵ラ島 / インスリン / グルカゴン / PDX-1 / マイクロアレイ
研究概要

ヒト膵臓より膵管上皮細胞を分離しパピローマウイルスの早期発現遺伝子E6E7を遺伝子導入してヒト正常膵管上皮細胞の細胞株(HPDEC)を樹立した。インシュリン産生に関与すると考えられるPDX-1遺伝子を組み込んだアデノウイルスベクター(Ax-PDX)を作製した
1)細胞培養液の違いによるHPDECの形態変化
HPDECはK-SFM培養液内では玉石様の形態を示したが、RPMI培養液に変えたところ線維芽細胞様の形態に変化した。これを再度K-SFM溶液内に戻したところ、再び玉石様の形態に戻った。
2)PDX-1遺伝子導入による変化
・PDX-1遺伝子を導入したHPDEC/PDXでは細胞同士が凝集し、ラ島様のクラスターを形成した。
・HPDEC/PDXおよびHPDECの各種膵ホルモンの発現をWestern blottingで蛋白レベルで検討したところHPDEC/PDXではHPDECに比較してE-cadherinとglucagonの発現が増強していた。
3)in vivoにおけるHPDECの変化
・HPDEC/PDXはマウスの皮下で増殖し、insulinおよびglucagon染色で陽性を示した。
・細胞は増殖能を示し、組織学的にはsquamous cell carcinoma様の像を呈した。
4)マイクロアレイ解析
ホルモン産生能の変化や細胞形態の変化に関わる遺伝子発現の役割を明らかにするために独自にマイクロアレイシステムを確立した。
次年度への研究の展開が非常に期待できる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 砂村眞琴, 松野正紀: "膵内分泌細胞の再生-現状と展望"外科治療. 86・1. 15-20 (2002)

  • [文献書誌] 砂村眞琴, 松野正紀: "膵ラ島移植における拒絶反応の制御と再生医療の応用"日本アフェレシス学会誌. 21・2. 132-140 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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