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2002 年度 実績報告書

"体性"多能性幹細胞の分離・精製

研究課題

研究課題/領域番号 14657306
研究機関京都大学

研究代表者

廣瀬 哲朗  京都大学, 再生医科学研究所, 助手 (00314279)

研究分担者 中辻 憲夫  京都大学, 再生医科学研究所, 教授 (80237312)
山岡 義生  京都大学, 医学研究科, 教授 (90089102)
キーワード多能性幹細胞 / 肝幹細胞 / green fluorescent protein / 骨髄細胞 / 分化
研究概要

本研究では我々の入手している肝幹細胞、骨髄細胞をもとに、それらに共通して混在していると思われる"体性"多能性幹細胞を同定し、分離・精製することを目的として研究を開始した。これまで体性多能性幹細胞は骨髄や末梢血細胞中にその報告が認められるため、まず同様の手法で体性多能性幹細胞分離を試みたが、再現性のある結果は得られなかった。我々が胎仔及び成体マウスから分離した肝幹細胞においては(安近らHepatology 2002)(東らHepatology 2003 in press)、その詳細な特性解析の過程で肝幹細胞特異的な未知の遺伝子を同定しつつあり、これらの遺伝子をマーカーとして用いることでいくつかの細胞集団に分離可能かどうか、より未分化な細胞が含まれていないかにつき現在検討を進めている。また、肝幹細胞から成熟肝細胞への分化誘導法の検討の過程にて幹細胞の分化誘導に必須と思われる細胞集団の同定・分離を行っており、この細胞と肝幹細胞との細胞間相互作用を検討することで肝細胞系に分化誘導する新たな因子の同定さらには骨髄細胞から肝細胞系へと分化可能な細胞集団の同定・分離法の確立が可能かどうかにつき検討している。また、一方ではより生殖細胞系列などの未分化な細胞のみに発現することが知られているOct3/4のプロモーター下にgreen fluorescent protein(GFP)発現を示すトランスジェニックマウスを用いることで、そのGFP発現を指標として現在我々が入手している肝幹細胞や骨髄細胞中からより未分化な細胞分離の検討も行っている。現在までに、肝幹細胞中にはGFP陽性細胞は認められないが、骨髄細胞中にはGFP陽性未分化細胞の存在を示唆する結果が得られつつあることから、今後この結果を詳細に検討すると共に細胞を分離精製することで、多分化能及び特異的マーカー遺伝子の同定を行うことを予定している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Yasuchika K, Hirose T, et al.: "Establishmen of efficient gene transfer system for mouse fetal hepatic progenitor cells"Hepatology. 6. 534-543 (2002)

  • [文献書誌] Azuma H, Hirose T, et al.: "Hepatic progenitor cells from adult mouse liver"Hepatology. (in press). (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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