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2002 年度 実績報告書

VHL遺伝子導入とlavendustin A刺激神経幹細胞移植による損傷脊髄回復

研究課題

研究課題/領域番号 14657372
研究機関横浜市立大学

研究代表者

斎藤 知行  横浜市立大学, (整形外科)医学部, 教授 (30170517)

研究分担者 五嶋 良郎  横浜市立大学, (薬理学)医学部, 教授 (00153750)
菅野 洋  横浜市立大学, (脳神経外科)医学部, 助教授 (40244496)
キーワード脊髄再生 / VHL遺伝子 / 軸索延伸
研究概要

LavendustinAの神経幹細胞への作用を知る目的で以下のin vitro実験を施行した.アデノウィルスベクターを用いてVHL遺伝子を導入したFisherラット由来の神経幹細胞と、また対象群としてGFP遺伝子導入細胞をFGF2含有無血清培地中で培養した.VHL遺伝子導入神経幹細胞をLavendustinA添加培地で培養し、NeurofilamentとGAP43に対する抗体を用い蛍光免疫染色を行い,GAP43陽性細胞の割合と軸索の伸展の程度を無添加細胞群と比較した.VHL遺伝子導入神経幹細胞群では,GAP43陽性率に対するLavendustin A刺激による影響は認めなかったが,GFP遺伝子細胞群でのGAP43陽性率は有意に低値であった.Neurofilament抗体染色標本による軸索長計測結果では、VHL導入細胞群よりLavendustin A刺激VHL遺伝子導入神経幹細胞群で有意に軸索は延伸し,その伸展傾向は時間の経過と共に頭著であった.GFP導入細胞では軸索の形成を認めず,時間が経過しても延伸を認めなかった.GAP43陽性率の結果から,神経幹細胞へのVHL遺伝子導入は、神経幹細胞のNeuronへの分化を促進する効果が期待できることを確認した.しかし,LavendustinA処理を施行し.てもGAP43陽性率の変化は認めず、LavendustinAは神経幹細胞の分化には作用せず、神経幹細胞から分化したNueronの軸索の延伸に非常に効果的であると考えられた.
In vivoでは6週齢のFisherラットを使用し,脊髄損傷モデルの作成を試み、重錘落下法による脊髄不全損傷モデルを確立した.今後,LavendustinA処理をしたVHL遺伝子導入神経幹細胞の移植実験を開始し、回転ケージとBBS scaleによる運動機能の回復評価と灌流固定後に脊髄を摘出し組織学的に検討する.

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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