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2002 年度 実績報告書

前立腺癌に対する細胞性免疫賦活とハーセプチン併用による新規治療に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14657403
研究機関群馬大学

研究代表者

鈴木 和浩  群馬大学, 医学部, 助教授 (80312891)

研究分担者 深堀 能立  群馬大学, 医学部, 講師 (90199167)
黒川 公平  群馬大学, 医学部, 講師 (50225281)
山中 英壽  群馬大学, 医学部, 教授 (70110393)
キーワード前立腺癌 / ErbB2 / 遺伝子発現
研究概要

前立腺癌の頻度は年々増加傾向にあり、社会的な問題となっている。ホルモン依存性を特徴とするが、ホルモン非依存性になったいわゆる再燃前立腺癌に対する治療法の確立は急務である。本研究では、細胞性免疫を利用した免疫細胞治療法の確立を目指し、インターロイキン15とハーセプチンによる併用療法可能性を検討した。ハーセプチンはErbB2とよばれる細胞表面に存在するレセプターをブロックする抗体である。このため、再燃乳癌においてErbB2発現の陽性症例で効果が認められている。今回、前立腺癌においての使用を検討するため、前立腺におけるErbB2の発現状況を検討した。発現はRT-PCRによる遺伝子発現を見た。プライマー:forward-AGCCGCGAGCACCCAAGT, reverse-TTGGTGGGCAGGTAGGTGを使用した。ヒト前立腺癌細胞株LNCaP,PC-3およびDU145よりtotal RNA抽出し、ランダムプライマーによりcDNAを合成後、RT-PCRにて発現を見た。3種類の細胞すべてが発現を認めていた。この検討から前立腺癌においてのErbB2の発現が判明したため、実際の前立腺組織での遺伝子発現を検討した。前立腺針生検組織から同様にcDNAを合成し、RT-PCRにて検討すると、正常および癌組織ともに遺伝子発現を認めた。そこで、real-time PCRを使用して発現量の定量を行った。18s rRNAを内部標準物質として使用した。これにより、ErbB2の発現量は正常前立腺で954 copy/18s rRNA 1E+08 copy number癌組織で平均638 copy/18s rRNA 1E+08 copy numberであった。以上より、前立腺におけるErbB2の発現が確認され、今後免疫賦活との併用が期待される結果となった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Matsui H, Suzuki K, et al.: "Gene Expresion profiles of human BPH (II) : optimization of laser-capture microdissection and utilization of cDNA microarray"Anticancer Research. (In press).

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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