研究課題/領域番号 |
14657404
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
高橋 公太 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (90101857)
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研究分担者 |
齋藤 和英 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (20262438)
冨田 善彦 山形大学, 医学部, 教授 (90237123)
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キーワード | XIAP / adenovirus vector / 尿細管上皮細胞 / 移植腎 / 急性拒絶反応 / apoptosis |
研究概要 |
X-linked inhibitor of apoptosis protein (XIAP)は細胞のapoptosis実行分子であるprotease ; caspase-3及び-7のubiquitinationとproteasomal degradationを直接行っており、細胞の生存に深く関わる分子である。 (1)XIAPのcloning:腎癌細胞株ACHNよりtotal RNAを抽出し、2組のprimerを用いたRT-PCR法にて、XIAPのcloningを行った。それぞれ1601bpと1651bpのproductが得られ、XIAPのsequenceであることが確認された。 (2)XIAP発現ベクターの作成:XIAP PCR product (1601bp)のPtargeT mammalian expression vector (Promega社)へのligationを行った。これを、E.coliにtransformし培養後、plasmidを回収した。Sequenceの結果、misincorporationのないXIAP発現ベクターが得られた。 (3)XIAPの導入:electroporationにて、XIAP発現ベクターを尿細管由来293細胞株へ導入した。Immunoblottingにて、これらのXIAP transfectantantは、通常の293細胞やPtargeTのみを導入した293細胞に比較し、有意なXIAP蛋白の発現増加を認めた。 (4)XIAP導入効果:われわれはXIAP antisense oligonucleotideを用いた膀胱癌細胞株に対するapoptosisの誘導とこの系におけるBcl-2の発現の減弱を報告した。今回XIAP発現ベクターを導入系で種々のapoptosis刺激による関連分子の推移、Feedback-loopの解析をおこない、apoptosis耐性を示唆する知見を得た。このことは移植腎急性拒絶反応における尿細管細胞のapoptosis耐性誘導による移植腎障害回避に本法が臨床応用可能であることを示唆する。
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