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2003 年度 実績報告書

腎障害時におけるVHL蛋白とその関連蛋白の動態解析と腎再生への応用

研究課題

研究課題/領域番号 14657409
研究機関高知大学(医学部)

研究代表者

執印 太郎  高知大学, 医学部, 教授 (80179019)

研究分担者 安田 雅春  高知大学, 医学部附属病院, 助手 (80284446)
奥田 平和  高知大学, 医学部, 助手 (60325420)
キーワード腎障害モデル / HIF / VHL
研究概要

我々は腎障害モデルとして、腎障害のなかで実質的な点を考慮し、現在腎障害を起こす疾患の中で最も多いIgA腎症のモデルの急性糸球体腎炎モデルを使用した。具体的にはラットの腎にハブ毒の投与とAngiotensinを投与することによって急性糸球体腎炎と腎障害(腎不全)をおこすモデルを使用した。まずそのようなラットモデルではハブ毒とAngiotensinを2日間投与することによって非可逆性の急性糸球体腎炎と腎障害(腎不全)を起こすことが判明した。その状態でまずVHLにより分解を受ける蛋白であるHypoxia inducible factor(HIF)の変化を見た。その結果、糸球体や近位及び遠位尿細管はハブ毒とAngiotensinによって引き起こされる糸球体障害(腎炎)と輸出細動脈の障害(血管障害)に強く反応し、HIFを強く発現していることが判明した。これはHIFが腎障害に反応性に発現しているということを明らかにした点で興味深い。現在、HIF以外のVHL関連蛋白、VEGF, PDGF、(HGF)、c-METなどの発現を検討中である。このことから、HIFが腎障害に対して障害の回復の働きを持つ蛋白であるか、また、ただ反応性に発現している蛋白であるかを解析するために、HIFを前もって強発現した際のハブ毒とAngiotensinを2日間投与することによっておこる腎障害の程度を強発現しない状態での腎障害との間で比較している。現在の結果ではラットの匹数が少ないために正確な解答は出ていない。この結果が出次第、論文を作成する事としている。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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