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2003 年度 実績報告書

難治性再発性器癌におけるラジオ波焼灼術(RFA)の基礎と臨床

研究課題

研究課題/領域番号 14657427
研究機関獨協医科大学

研究代表者

稲葉 憲之  獨協医科大学, 医学部, 教授 (70114238)

研究分担者 古野 元子  獨協医科大学, 医学部, 助手 (80364636)
太田 順子  獨協医科大学, 医学部, 助教授 (40185286)
深澤 一雄  獨協医科大学, 医学部, 助教授 (00189911)
キーワードラジオ波焼灼術 / 難治性再発腫瘍 / QOL
研究概要

[目的]ラジオ波焼灼術(RFA)は肝細胞癌の新しい局所温熱療法として脚光を浴びている。本邦でも2000年頃より臨床に用いられているが、最近では肝細胞癌に限らず、肺腫瘍、腎腫瘍、前立腺腫瘍に対するRFAの治療的試みが報告されつつある。今回、我々は婦人科悪性腫瘍に対する治療、それも手術、化学療法、放射線療法を施行して尚、骨盤内に局所再発した腫瘍に対してQOLを重視した延命目的の治療法とするRFAを試みたので報告する。
[症例]卵巣癌再発2症例、子宮頚癌再発1症例に対してRFAを施行した。
[方法] 3症例に対して、RITA社製SYSTEM500PA並びにハンドピースmodel30を使用した。1症例は開腹直視下でRFAを施行し、2症例は経膣的超音波下でRFAを施行した。100℃10分間を1サイクルとして、平均9.6回施行した。腫瘍マーカーの推移、画像(MRI, echo)上のサイズの変化、形状を追跡することで効果判定を行った。
[結果] RFA終了後は3症例すべてで腫瘍内部は壊死をおこし、一時的には腫瘍マーカーは低下を認めた。しかしその後は3症例で腫瘍マーカーが再上昇を認めた。2症例は肺転移、肝転移を生じ、結果として死亡となった。1症例は局所再発部位の増大に止まり、遠隔転移を認めなかった。その為、再度RFAを施行した。外来で経過を追跡中である。
[結語]肝細胞癌のRFA適応条件はきびしく限定されている。しかし適応を順守すれば治癒を充分期待できる治療法となりつつある。それに対し、婦人科再発腫瘍のRFA適応条件は手術、化学療法、放射線療法を施行して尚、骨盤内のみに局所再発した腫瘍、つまり遠隔転移を認めない再発症例を対象としている。こうした条件を満たした症例に対して周辺臓器への熱損傷を回避しつつ、腫瘍を縮小させ、患者のQOLを重視した延命目的とした治療法としてRFAを検討中である。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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