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2002 年度 実績報告書

携帯型ガンマプローブ使用、術中前哨リンパ節モニターによる頭頚部癌縮小手術への応用

研究課題

研究課題/領域番号 14657431
研究機関群馬大学

研究代表者

古屋 信彦  群馬大学, 医学部, 教授 (80107606)

研究分担者 鎌田 英男  群馬大学, 医学部, 講師 (40251102)
織内 昇  群馬大学, 医学部, 助教授 (40292586)
中島 孝  群馬大学, 医学部, 教授 (20124422)
高橋 克昌  群馬大学, 医学部, 助手 (30326839)
近松 一朗  群馬大学, 医学部, 講師 (30301378)
キーワード頭頸部癌 / センチネルリンパ節 / 頸部郭清術 / 診断法
研究概要

センチネルリンパ節(Sentinel lymph node : SLN)は腫瘍から流入する最初のリンパ節といわれ、このリンパ節の転移の有無がより下流のリンパ節転移の指標になるといわれている。現在までに乳癌や悪性黒色腫を中心に臨床応用されている。これまでに口腔癌特に舌癌NO症例における頸部リンパ節の取り扱いについては議論のあるところであり、原発巣の厚さや大きさ、解剖学的位置、脈管浸潤等によって頸部郭清術の適応が考慮されている。舌癌は早期癌でも潜在的頸部リンパ節転移率は約20%といわれており、所属リンパ節転移の評価が治療上重要な因子となる。それゆえ、より正確に潜在的リンパ節転移を評価するための新しい方法が必要とされているのが現状である。今回の研究では頭頸部癌についてこのSLNの臨床応用の可能性について検討するために研究を行った。
これまでにN+症例を含む8例の口腔癌患者(7例:舌癌、1例:軟口蓋癌)を対象にSLNの同定を試みた。99mTc標識レニウムコロイドを手術前日に腫瘍局所に局注し、術当日シンチグラム撮像とガンマプローブによりSLNの同定を試みた。更に郭清されたリンパ節については、ガンマプローブにてSLNを再確認後、病理組織学的に転移の有無を調べた。施行した8症例全例で99mTc標識レニウムコロイドの集積は様々であったが、SLNの検出が可能であった。8症例のうち3例では病理学的に腫瘍の転移を認めたが、いずれもSLNの領域をスキップしての転移は認めなかった。ラジオアイソトープを用いたSLNの検出法は感度が高く、容易に同定が可能であることがわかった。また今回の転移を認めた症例でもSLNの存在領域より下流のリンパ節には明らかな転移は認めなかったことより頭頸部癌(口腔癌)症例にもSLNは臨床応用できることが示唆された。今後更に症例を増やしていく予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Kamemori M: "Expression of Klotho protein in the inner ear"Hearing Reserach. 171. 103-110 (2002)

  • [文献書誌] 近松一朗: "HLA-class II拘束性wild-type p53エピトープの固定"耳鼻咽喉科免疫アレルギー. 20・2. 150-151 (2002)

  • [文献書誌] 安岡義人: "国際医学出版株式会社"目で見る救急処置マニュアル]耳鼻咽喉科領域編6.顔面・副鼻腔の外傷. 11 (2002)

  • [文献書誌] 古屋信彦: "メニエール病の診断と治療効果判定における問題点耳鼻咽喉科新涼プラクティス6 EBMに基づくめまいの診断と治療"編集武田憲昭、池田勝久、加茂君孝、岸本誠司、久保武文光堂、東京. 7 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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