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2002 年度 実績報告書

蝸牛神経切断後の再生に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14657432
研究機関東京大学

研究代表者

山岨 達也  東京大学, 医学部附属病院, 助教授 (60251302)

研究分担者 加我 君孝  東京大学, 医学部附属病院, 助手 (80082238)
伊藤 健  東京大学, 医学部附属病院, 助手 (50251286)
狩野 章太郎  東京大学, 医学部附属病院, 助手 (00334376)
石本 晋一  東京大学, 医学部附属病院, 助手 (40292932)
キーワード再生 / 蝸牛神経 / 人工内耳 / 神経賦活因子
研究概要

1)蝸牛有毛細胞の経時的な障害の程度を評価するため、中耳内にゲンタマイシンを投与して数日おきに断頭し、surface preparationで有毛細胞のカウントを行い、またパラフィン切片によるアポトーシス細胞のカウントを行った。この結果細胞障害は10日後には確立し、アポトーシスは2,3日後がピークとなることが判明した。
2)Math1を組み込んだアデノウィルスベクターを内耳障害を作成したモルモット蝸牛内に投与し、支持細胞から有毛細胞に変化するか調べた。その結果、一部の支持細胞が有毛細胞に変化し、聴毛もきれいに再生することが判明した。さらにこの細胞に向かって求心性神経線維が伸びていくことも明らかとなった。有毛細胞障害後の支持細胞からの有毛細胞への変化を促すため、浸透圧ポンプで各種神経賦活因子を投与し、その影響を評価している状態である。また神経繊維の増殖についても、観察期間をより延長して、最終的に新たなシナプス結合ができるか検討中である。
3)エタクリン酸およびカナマイシン投与による高度有毛細胞障害をモルモットおよびラットで作成し、その後BrdUを連続投与し、蝸牛内の細胞分裂の状態を調べた。モルモットでは5日目においてすでにらせん靭帯および蝸牛神経周囲において分裂細胞が増え、10日目にはより顕著になった。またラットの10日目の変化はモルモットより顕著であった。しかしいずれの動物においてもコルチ器内に新しい分裂は生じないことが判明した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 山岨達也: "アデノウィルスベクターの内リンパ腔投与による遺伝子導入"Otology Japan. 12. 57-61 (2002)

  • [文献書誌] Tatsuya Yamasoba, Mitsuya Suzuki, Kenji Kondo: "Transgene expression in mature guinea pig cochlear cells in vitro"Neuroscience Letter. 335. 13-16 (2002)

  • [文献書誌] Mitsuya Suzuki, Tatsuya Yamasoba, Kenji Kondo 他: "Transfection of young guinea pig vestibular cells in vitro with an adenovirus vector"Neuro report. 12. 4013-4017 (2001)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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