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2002 年度 実績報告書

遺伝子導入培養皮膚を利用した新しい遺伝子療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 14657461
研究機関東海大学

研究代表者

宮坂 宗男  東海大学, 医学部, 講師 (40190756)

研究分担者 猪口 貞樹  東海大学, 医学部, 教授 (60160008)
赤松 正  東海大学, 医学部, 助手 (10276850)
谷野 隆三郎  東海大学, 医学部, 教授 (50051595)
田中 越郎  東海大学, 医学部, 助教授 (80211366)
中澤 博江  東海大学, 医学部, 教授 (20110885)
キーワード培養皮膚 / 遺伝子治療 / 細胞培養 / 遺伝子導入
研究概要

本年度(14年度)は(1)ゼラチンハイドロゲル徐放化プラスミッド、アデノウイルスを用いた培養皮膚への遺伝子導入実験、(2)表皮幹細胞への効率的な遺伝子導入のための基礎実験を行った。
(1)培養皮膚へ遺伝し導入による生着性の変化、培養皮膚の正常の変化を検討するために一過性のレポーター遺伝子(LacZ)発現を目的とし、ベクターとしてアデノウイルスと、除放化プラスミッドDNA(LacZ)を比較検討した。除放化プラスミッドDNA(LacZ)による遺伝子導入実験ではゼラチンハイドロゲルを用い、in vitroでは良好にひとマクロファージを介して遺伝子が培養皮膚に導入される事を確認したが、in vivo移植実験でマーカー遺伝子の導入が確認されず、遺伝子導入培養皮膚の効果が確認できなかった。そのため、アデノウイルスベクターLacZの作成と力価測定(終点希釈アッセイ法)を完成させ本年度(平成14年度)は基礎実験を終えた。
(2)表皮幹細胞マーカーであるδNp63をレトロウイルスを用いて、正常ヒト角化細胞へ導入した。この事はすなわち表皮系幹細胞の同定に直結する事ではないが、δNp63の機能解析が行える重要な基礎実験として行った。結果レトロウイルスLacZはFACSにより13%角化細胞に導入される事を確認した。δNp63を導入された角化細胞も同程度と予想されたが、サイトスピン標本の免疫染色でδNp63の導入が確認できなかった。その後コロニーアッセイを行ったが、機能解析に使用できる充分量の細胞に遺伝子の導入が困難であった。現在レンチウイルスをベクターに、再度このマーカーであるδNp63の正常細胞への導入を考えている。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] T.Shimizu, S.Koide, J.N.Yoshimura, K.Kiminori, K.Ito, H.Nakazawa: "Hyperthyroidism and the management of atrial fibrillation"Thyroid. 12. 489-493 (2002)

  • [文献書誌] S.Takizawa, Y.Aratani, N.Hirabayashi, H.Nakazawa: "Deficiency of myeloperoxidase increases infarct volume and nitrotyrosine formation in mouse brain"J Cereb Flow Metab. 22. 50-54 (2002)

  • [文献書誌] M.Hojo, S.Inokuchi, R.Tanino, H.Nakazawa: "Induction of Vascular Endothelial Growth Factor (VEGF) by Fibrin as a Dermal Substrate for Cultured Skin Substitute"Plastic and Reconstructive Surgery. 111(In press). (2003)

  • [文献書誌] 北條元治, 猪口貞樹, 宮坂宗男, 服部禎子, 谷野隆三郎: "東海大学病院における熱傷統計"熱傷. 28. 19-28 (2002)

  • [文献書誌] E.Kuwabara, F.Furuyama, Kunihisa Ito, E.Tanaka et al.: "Inhomogenous vasodilatory responses of rat tail arteries to heat stress : Evaluation by synchrotron radiation microangiography"Japanese J.of phisiology. 52(5). 403-408 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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