1.DNA領域のもつプラスミドを九州大学大学院歯学研究院の中野助教授より分与して頂いた。このプラスミド上のメチオニン分解酵素遺伝子を欠失させ、両端をそれぞれ1kbほどもつプラスミドを作製した。そのプラスミドにエリスロマイシン耐性遺伝子を挿入した。このプラスミドをP. gingivalis野生株にエレクトロポレーションで導入し、エリスロマイシン耐性株を分離した。 2.この挿入変異株からトリフルオロメチオニン(TFM)耐性株をTFM含有平板に塗抹することで得た。TFM耐性株はメチオニン分解酵素遺伝子周辺領域のもう片方の相同領域にて相同組換えをおこした株であり、完全にメチオニン分解酵素遺伝子領域が欠失していた。 3.メチオニン分解酵素遺伝子DNA、エリスロマイシン耐性遺伝子DNA、およびマルチプルクローニング部位をもつプラスミドを作成した。 4.今後はこのシステムがうまく機能するかどうかをLys-gingipain遺伝子を利用してあきらかにしていく。
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