• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2002 年度 実績報告書

仮骨延長時の顔面骨骨膜における骨系細胞動員ならびに分化誘導に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14657536
研究機関鶴見大学

研究代表者

中島 敏文  鶴見大学, 歯学部, 助手 (10339814)

研究分担者 高垣 裕子  神奈川歯科大学, 歯学部, 助教授 (60050689)
近藤 壽郎  鶴見大学, 歯学部, 助教授 (70178416)
関谷 秀樹  鶴見大学, 歯学部, 助手 (70267540)
瀬戸 かん一  鶴見大学, 歯学部, 教授 (60064367)
キーワード機械的刺激 / 伸展刺激 / low-intensity pulsed ultrasound(LIPUS) / osteocyte / 仮骨延長術 / primary cell culture / osteoblast / human facial bone
研究概要

1、マウス頭蓋冠骨膜細胞の単離と培養
生後4日後のddYマウスを用いて、マウス頭蓋冠骨膜採取、24時間のインキュベーションの後、上清を生食にて洗浄、底に接着した細胞を使用した。これを3週間培養し70%コンフルエントになったところで、0.25mMのアスコルビン酸またはDexamethasone(1x10^<-8>M from a 1-M stock solution in ethanol)を加え、その後実験に使用した。生化学的な試料のばらつきはほとんど問題にならない事が確認されている。
2、未分化骨膜細胞に対する機械的外力の負荷
機械的外力はフレクサーセル社製の細胞伸張装置(神奈川歯科大学に設置されている)を用い(Endocrinology vol.137及びB. B. R. C. vol.264)、培養皿の底のコラーゲンコートしたシリコン膜の上に細胞を移し、接着培養する独自の方法を採っている。伸張刺激の強度は、細胞の等倍延長を1E(ストレイン)として、0.4%の延長すなわち4000μEとした。負荷後の時系列的な変化を観察する。また様々な負荷周期と強度による応答の差についても検討する予定である。また、帝人社製低出力超音波パルス装置(図3:神奈川歯科大学に設置されている)を用い(B. B. R. C. vol.268)、20分間超音波刺激を与え、刺激前、刺激開始後15分、6時間、24時間後の細胞の応答を観察する。
3、未分化骨膜細胞に対して機械的外力が及ぼす影響の検討
骨系細胞が機械的外力の負荷された状態で示す増殖、基質合成や石灰化の変化は、既に報告した方法(J. Bone Miner. Res. vol.10及びCalcif. Tissue Int. vol.57)で基本的には調べる。しかし本研究は対象が未分化な骨膜細胞である故、分化の方向性を検討する必要がある。今回はDNAチップを用いた発現遺伝子の検出のまえに、骨系のマーカーを用いて、RT-PCRをおこなった結果、COX-2の上昇がみられ、また、ALPも軽度に上昇したことから、骨膜細胞から骨芽細胞への分化にCOX-2が関与していることが示唆された。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Toshiroh Kondou et al.: "Sliding distraction osteogenesis of an alveolar fragment containing unerupted tooth in the mandible"Int. J. Oral Maxillofac. Surg.. 31. 675-676 (2002)

  • [文献書誌] Kouji Naruse, Y.Mikuni-Takagaki et al.: "Distinct anabolic response of osteoblast to low-intensity pulsed ultrasound"J. Bone Miner. Res.. 18(2). 360-369 (2003)

  • [文献書誌] Y.Mikuni-Takagaki et al.: "The role of calcium channels in osteocyte function"J. Musculoskel Neuron Interact. 2(3). 255-258 (2002)

  • [文献書誌] Y.Mikuni-Takagaki et al.: "Bone Formation Induced by Pulsed Ultrasound"Bulletin Kanagawa Dental College. 30. 5-8 (2002)

  • [文献書誌] 高垣裕子: "骨形成の力学的要因-骨芽細胞の分化・局在に伴う応答のバリエーションと細胞間共同作用-"日本骨形態計測学会雑誌. 12. 23-29 (2002)

URL: 

公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi