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2003 年度 実績報告書

アフタ性口内炎に対するカルシウムとビタミンCの効果

研究課題

研究課題/領域番号 14657538
研究機関北海道大学

研究代表者

森田 学  北海道大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (40157904)

研究分担者 本郷 博久  北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (00281816)
竹原 順次  北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (60216934)
キーワードアフタ性口内炎 / ビタミンC / カルシウム
研究概要

再発性アフタ性口内炎は,疾患そのものがそれ程重篤ではなく自然治癒するために,これまで研究対象としてそれ程注目されておらず,その原因についても明らかにされていない。しかし,同疾患は日常的に頻繁に認められる疾病であり,程度によっては摂食障害をも招く。申請者らは,再発性アフタ性口内炎患者ではカルシウムとビタミンCの摂取が欠乏している可能性があるという仮説を疫学研究から得ている。
本研究の目的は,動物実験においてそれを検証することである。昨年度は,ビタミンC欠乏ラットの飼育方法を確立するために,ビタミンC合成能が先天的に欠如したラットを実験動物として用いた。ビタミンC濃度が様々に調整された食餌を,適度な頻度で与えることにより,慢性的なビタミンC欠乏状態のラットを長期飼育できることに成功した。そして,本研究における実験用ラットの血中ビタミンC濃度が,通常ラットの数十分の1に保たれていることも確認できた。
本年度は,ビタミンC欠乏ラットを4週間飼育した後,口腔内上皮(歯肉,舌,頬粘膜)の変化を組織学的に検索した。通常の方法に従ってHE染色により組織標本を作製した。その結果,ビタミンCが欠乏していないラット(対照ラット)と比較して同部位に著明な変化は認められなかった。従って,ビタミンC欠乏単独ではアフタ性口内炎を惹起できないことが確認された。
以上のことより,さらにカルシウム欠乏状態が加わることにより,口腔内上皮がどのように変化するのか検討中である。また,イヌの胆道管を結紮することでアフタ性口内炎を実験的に惹起できた報告があったので,それについても検討している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 宮田康一: "骨形成蛋白質による異所性骨形成へのビタミンCの影響"北海道歯学雑誌. 23巻2号. 215-229 (2002)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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