• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2002 年度 実績報告書

バイオエレクトロニクス電極の開発

研究課題

研究課題/領域番号 14657568
研究機関東北大学

研究代表者

安斉 順一  東北大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (40159520)

研究分担者 星 友典  東北大学, 大学院・薬学研究科, 助手 (50302170)
キーワードバイオエレクトロニクス / 電極 / ポリマー / フェロセン / 酸化還元
研究概要

電極とタンパク質間の電子授受を仲介する「インターフェイス」の設計と合成を実施し、さらに電子授受特性の一部を検討した。インターフェイス材料としてポリアミンの側鎖にフェロセンを含有するポリフェロセンを合成した。アミノ基に対してフェロセンの含有量は4モル%程度として水溶性とした。このポリフェロセンを金電極表面に交互累積膜法により薄膜状に被覆して、インターフェイスを装着した電極を作製した。水晶振動子ミクロバランスや吸収スペクトルを用いた評価から、良好な薄膜状インターフェイスが作製できることを確認した。また、交互累積膜法によりインターフェイスの厚さを任意に調節する方法も確立した。
次に、電気化学法によりこのインターフェイス装着電極の電子授受特性を評価した。その結果、フェロセンは金電極との間で安定で可逆的な電子授受を行うことが明らかになった。さらに、インターフェイス薄膜の厚さや構成材料の種類を変えると電子授受特性を制御できることも判明した。厚さが薄いときは表面吸着型の電子移動特性を示したが、厚くなると拡散支配型の電子移動挙動を示した。また、薄膜内部や表面の電荷の影響により電子移動特性は著しく変化した。すなわち、表面に正の電荷が存在するときには電子移動が促進され、負電荷が表面にある時には抑制された。これらの結果をもとに、現在タンパク質と電極間の電子授受特性の評価を行っている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Liu Aihua: "Ferrocenn-containing Polyelectrolyte Multilayer Films : Effects of Electrcochemically Inactive Surface Layers on the Redoc Properties"Langmuir. 19(印刷中). (2003)

URL: 

公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi