研究分担者 |
木村 通男 浜松医科大学, 医学部附属病院・医療情報部, 教授 (40225066)
安藤 裕 慶応義塾大学, 医学部, 助教授 (20118904)
梅田 徳男 北里大学, 医療衛生学部, 教授 (40142319)
廣川 裕 広島大学, 医学部, 助教授 (40116653)
山下 孝 (財)癌研究会, 付属病院・放射線科, 部長(研究者) (70110939)
|
研究概要 |
主たる疾患別に職種毎の人件費を直接経費の原価として測定する方法を提案した。疾患の選出はアメリカのDRG番号1〜495に相当するものから重要な疾患を選出して始めていった。特にケアマップの概念を導入したタイム・スタディによる人件費の測定方法を提案した。これらを複数の病院で応用できるように標準化,一般化し,我国での発生原価測定方式として普及させる目途を立てた。提案した方式をソフトウェアを含めたシステムとして開発し,その応用性を実証した。即ち分担研究者らの病院で,このシステムをランすることによって収集したデータの有効性を実証した。 タイムスタディの実行の回数を増やし,レコード数の母集団が増加するほど計算精度と信頼性が加速度的に向上するという特色を持たせることができた。医学的に体系化されたDRS(診断群別)のような医学的モデル(DRG番号1.〜495.)では把握できない医療従事者の勤務の実態を測定できるようにした。 患者の状態による類型化を可能にして測定しデータベースに入れるので母集団のレコード数の増加とともに精度の高い類型化を可能とした。データベースの構築方法,利用方法も含めてソフトウェアを含めたシステムとして一般化し,ランすることにより確立された測定方法を他の病院でも実行できるようにした。 既存の看護密度や看護度別患者分類などの内外での研究成果をタイムスタデイという測定方式に集約して単純化・明確化することにした。日本における実態の利点とアメリカの測定方式の利点の両方を相乗的に生かすフレキシビリティを持たせることとした。本手法は既存の内外の研究領域である患者のQuality of Life QOLの測定結果をデータベース化する方法に応用でき、発展性を有するようにした。
|