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2003 年度 実績報告書

日常生活環境に対する高齢者の注視による視覚情報処理と転倒危険因子の認知との関連

研究課題

研究課題/領域番号 14657640
研究機関京都大学

研究代表者

桂 敏樹  京都大学, 医学部, 教授 (00194796)

研究分担者 奥津 文子  京都大学, 医学部, 講師 (10314270)
赤澤 千春  京都大学, 医学部, 助教授 (70324689)
星野 明子  日本赤十字看護大学, 看護学部, 講師 (70282209)
右田 周平  山形大学, 医学部, 講師 (50302295)
キーワード注視 / 視覚情報処理 / 転倒危険因子 / 高齢者 / 認知 / 日常生活環境
研究概要

人が通常の歩行速度で歩行移動中に視覚に入る生活環境(屋外:歩道橋の昇降、屋外:一般住宅)をビデオテープに録画し、それをスクリーンに再生しアイマークレコーダを用い注視点の移動、停留時間等を測定し生活環境内の転倒危険因子の認知について検証した。
被験者は65歳以上の高齢者(転倒経験者、非転倒経験者)、中年(40歳前後)、若年(20歳前後)で、転倒に関連する筋力、平衡感覚、循環動態、呼吸機能、視覚障害、内服、既往歴、転倒に関する知識等の測定と問診を行った。
屋外の階段昇降の場面では階段昇段時高齢者と他の被験者では注視点の動き等に明確な違いは認められなかった。一方、階段降段時、注視点の垂直方向角度から高齢者は中年、若年に比べマイナス角度が多く下向き歩行が多かった。また注視点の移動範囲、移動距離、移動速度いずれも高齢者は中年、若年に比べ劣る一方で、ある場所への注視点の停留時間は中年、若年に比べ長かった。現在、注視点の停留による転倒危険箇所の認知についてはデータの解析中である。
これまでデータを解析した結果からは、歩道橋昇降時のような転倒あるいは転落の危険がある場所では注視点を足元方向すなわち下方に集中するため注視によって入力される環境に対する視覚情報は足元に限られる傾向が認められる。その結果、今後歩行する進行方向の視覚情報は入力量が少なく、予測判断に必要な視覚情報が少ない状態にある可能性が示唆される。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2014-06-02  

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