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2002 年度 実績報告書

高齢者の耳のケアに関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 14657641
研究機関大分医科大学

研究代表者

末弘 理惠  大分医科大学, 医学部, 助手 (30336284)

研究分担者 鈴木 正志  大分医科大学, 医学部, 教授 (60211314)
桶田 俊光  大分医科大学, 医学部, 教授 (60136439)
三重野 英子  大分医科大学, 医学部, 助教授 (60209723)
吉田 和秀  大分医科大学, 医学部, 助手 (10305055)
キーワード耳のケア / 要介護高齢者 / 耳垢 / コミュニケーション / 聴力
研究概要

本研究の目的は、高齢者における耳垢の蓄積が聴覚機能やコミュニケーションの困難に及ぼす影響、更に耳垢の蓄積と関連因子及び耳ケアの実態との関係を明らかにし、耳のケアの意義を考察することである。
今回の調査は、要介護高齢者を対象とした。
【方法】対象は介護老人保健施設2施設の入所者のうち、本人もしくは家族の同意を得た65歳以上の高齢者177名。医師の「耳の診察・撮影」、職員より「生活の状態」「耳のケア」「客観的コミュニケーション能力」等の聞取り調査をそれぞれ3日間行った。そのうち73名は、「聴力検査(気導)」と「主観的コミュニケーション能力」等の面接を実施した。
【結果】平均年齢83.2±7.5歳、NMスケール18.5±12.7点、B142.0±33.9点。耳垢の蓄積は、片側耳孔1/3閉塞79名(44.6%)、片側完全閉塞30名(16.9%)、両側完全閉塞8名(4.5%)だった。聴力検査等の対象は平均年齢82.0±7.8歳、右耳聴力43.2±14.1dB、左耳44.2±15.2dBだった。
現在分析中。「耳垢の蓄積」と「聴覚能」との関連について統計処理を進める。更に調査後3ヶ月間の「耳のケア」等を調査し、「耳垢の蓄積」と「耳のケア」との連検を検討予定。
上記調査と並行し、要介護高齢者の耳の状態及びケアの実態を知る目的で、以下の調査を行った。
【方法】上述2施設の看護・介護職を対象に、「耳垢による難聴経験」「ケアの留意点」「困難点」等を自記式質問紙にて調査し、回答後自ら所定箱へ投函するよう依頼した。
【結果】配布数77枚、有効回答74部。平均年齢34.1±11.8歳、看護職23名(31.1%)介護職51名(68.9%)。「耳垢による難聴経験」者22名(31.0%)、うち12名が「耳垢の除去後改善」と回答した。
現在分析中。統計処理を行い、要介護高齢者の耳のケアのニーズや課題を考察する。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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