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2003 年度 実績報告書

思春期糖尿病患者の性行動の実態と性教育の有用性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14657655
研究機関長崎大学

研究代表者

宮原 春美  長崎大学, 医学部, 助教授 (00209933)

研究分担者 中尾 優子  長崎大学, 医学部, 講師 (40325725)
宮下 弘子  長崎大学, 医学部, 教授 (30209902)
キーワード思春期 / 糖尿病 / 性教育 / 保護者 / ピア・エデュケーション / 性発達 / 性機能 / サマーキャンプ
研究概要

1)健康児に対する性教育用教育プログラムの制作
ピア・エデュケーションによる性教育プログラムを開発し、公募で集まった小学4,5,6年生を対象に実施した。このプログラムを集約して、教育用VTRを制作した。
2)思春期糖尿病患児のピア・エデュケーションプログラムによる性教育の実施と保護者に対する講座の開催
思春期糖尿病患児と保講者への性教育の必要性を感じ、思春期糖尿病患児のためのピア・エデュケーションプログラムを開発してサマーキャンプで実施した。保護者には性教育講座を実施した。
(1)対象と方法
糖尿病サマーキャンプは「ことのうみの会」の主催により平成15年8月22〜25日まで開催された。思春期糖尿病患児に対するピア・エデュケーションプログラムは、長崎大学医療技術短期大学部看護学科3年生5人がピア・リーダーになり8月23日に実施した。
参加者は低学年(小学生)7人、高学年(中、高校生)7人の14人である。保護者は10人である。低学年プログラムでは二次性徴を中心に教育した。高学年用プログラムでは性のPositive面とnegative面について紹介し、そのセルフケアおよび糖尿病と性機能、性発達との関連についても教育した。サマーキャンプのOBがピア・エデュケーションに参加し、非常に有用であった。保護者には「DMと思春期」、「DMと妊娠」、「DMと性機能障害」についての性教育講座を実施した。
(2)結果
患児は学校ではない場で、同じ疾患をもつ仲間と共に、また先生ではなく、より患児に近い存在であるピアリーダー(大学生)と一緒に性教育について、楽しく学ぶことができていた。また、患児の保護者も熱心に話を聴いており、思春期糖尿病患児における性教育としてのピアエデュケーションは有用であると考える。今後さらにプログラムの検討を続け、保護者をはじめとするよい多くの関係者との連携をとりながら、共に教育を行っていかなければならないと考える。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 宮原春美, 神尾晃健, 服部孝祐, 林田理奈, 日野仁美, 吉田昌平, 岡田秀子: "思春期糖尿病患児と家族に対する性教育-ピア・エデュケーションを応用して-"長崎県総合公衆衛生研究会誌. 36巻. 30-31 (2003)

  • [文献書誌] 宮原春美, 安日泰子: "二次元イメージ法を用いた性教育の試み"長崎大学医学部保健学科紀要. 16巻2号. 67-72 (2003)

  • [文献書誌] 宮原春美, 安日泰子: "教育用VTR ピアエデュケーションからだ探検隊 こども達の性教育を考える(VHS 33分)"Free Hand. (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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