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2004 年度 実績報告書

思春期糖尿病患者の性行動の実態と性教育の有用性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14657655
研究機関長崎大学

研究代表者

宮原 春美  長崎大学, 医学部, 助教授 (00209933)

研究分担者 宮下 弘子  長崎大学, 医学部, 教授 (30209902)
中尾 優子  長崎大学, 医学部, 講師 (40325725)
キーワード糖尿病 / 思春期 / 性教育 / 遺伝教育 / ピア・エデュケーション / 大学生 / 多様性 / 個別性
研究概要

昨年度実施した糖尿病サマーキャンプにおけるピア・エデュケーションの有用性を二次元イメージ法、感想文分析等で検討した。その結果、大学生をピア・リーダーとしたピア・エデュケーションは小学生にとっては楽しく学習する機会になっていた。高学年では具体的な知識の習得とともに、人間の多様性、個別性を理解し、糖尿病を肯定的に受けとめる教育の必要性が示唆された。そのため、プログラムの改良を行う必要があると考え、遺伝教育プログラムの応用の可能性を探り、性教育と遺伝教育の統合を試みた。
まず遺伝教育プログラムの精選を行うために、ワシントン大学の遺伝学プロジェクトで開発された小学校高学年から中学生を対象とした教材を用いた参加型学習プログラムを応用し、公開講座で実施した。内容は遺伝に基づく人の多様性、個性、生命の尊重などについて楽しく学べることを目標とし、3つのワークショップから構成した。中でも「遺伝の木」プログラムは人の多様性や差異を学ぶために有効であることが確認できた。またこのプログラムはピア・エデュケーションを応用することによってさらに効果的に実施できると考えられ、今後遺伝教育プログラムと性教育プログラムを統合することによって、思春期糖尿病患児の性教育の充実を図ることができると考える。
今回の研究では、思春期糖尿病患者の性行動の実態調査まで計画していたが、計画実行には至らなかった。今後性行動の実態調査とともに、糖尿病患者の計画外妊娠の実態も把握し、より有用なプログラムの開発に関する研究を継続する予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 長崎大学公開講座「遺伝学講座II」の開催とその評価2004

    • 著者名/発表者名
      宮原 春美 他8人
    • 雑誌名

      長崎大学医学部保健学科紀要 17巻2号

      ページ: 21-25

  • [雑誌論文] 「遺伝」のイメージ:アンケート調査から2004

    • 著者名/発表者名
      松本正, 宮原春美他7人
    • 雑誌名

      長崎大学医学部保健学科紀要 17巻2号

      ページ: 17-20

  • [雑誌論文] 腎移植患者への二次元イメージ法の応用2004

    • 著者名/発表者名
      森藤香奈子, 宮原春美, 高橋真弓
    • 雑誌名

      長崎大学医学部保健学科紀要 17巻2号

      ページ: 45-51

  • [図書] 遺伝カウンセリングを倫理する2005

    • 著者名/発表者名
      長崎遺伝倫理研究会編(宮原春美他11人)
    • 総ページ数
      171
    • 出版者
      診断と治療社

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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