研究課題/領域番号 |
14657661
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研究機関 | 高知女子大学 |
研究代表者 |
野嶋 佐由美 高知女子大学, 看護学部, 教授 (00172792)
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研究分担者 |
川上 理子 高知女子大学, 看護学部, 講師 (60305810)
長戸 和子 高知女子大学, 看護学部, 助教授 (30210107)
中野 綾美 高知女子大学, 看護学部, 教授 (90172361)
青木 典子 高知女子大学, 看護学部, 講師 (80305812)
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キーワード | 家族対処 / 家族対処の効果 / 家族全体の捉え方 / 有効な指標の同定 |
研究概要 |
本年度は、過去10年の医学中央雑誌及びCINALを活用して、「対処」「家族対処」「QOL」「家族QOL」の測定用具を広く探索をした。そしてその結果をもとに、測定用具を現在修正・開発中である。 それとともに、面接法によるデータ収集・データ分析方法を開発し、一貫性のある方法論となるように、研究方法を開発中である。すなわち、模擬家族を設定し、1つの模擬家族に対しA・B・Cの方法を用いてロールプレイを重ねている。 A:父親と母親と子供を含めての面接を行い、ロールプレイ、面接内容を録音する。 B:父親と母親との面接〔患児を含まず〕を行い、ロールプレイ、面接内容を録音する。 C:父親、母親、子供の個別の面接を行い、ロールプレイ、面接内容を録音する。 面接はすべて録音し、逐語録を作成している。事例ごとに逐語録から、個人の対処行動、家族としての対処行動、家族のQOLを抽出分類し、カテゴリー化を進めているとともに、A・B・Cによって結果や方向性の相違点や類似点、面接中の看護者の介入による家族の気づきやグループダイナミクスの変化について分析を行っている。 平成15年度は、さらにD・Eの方法によるデータ収集を追加する D:父親と母親各自の自分自身についての捉え等を、測定用具を活用してアンケート調査する E:父親と母親から、家族全体についての捉え等を、測定用具を活用してアンケート調査する D・Eから得られたデータをA・B・Cの分析結果と、照合し、その共通点と相違点に注目して分析することで、喘息疾患患児の家族対処とその効果に関して有効な指標を同定することを意図すると共に、家族全体を捉える研究方法の確定を明確化することを目指す。
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