研究概要 |
本年度は,1)環太平洋地域の4カ国(中国、フィリピン、韓国、日本)の研究者らで,自国の看護大学・大学院のカリキュラムにおける禁煙教育の実情について知ること,2)禁煙教育に関連した文献レビューをすることであった.実施した内容および研究結果はほぼ以下の通りである. 1.たばこコントロールに関する教育プログラムについての調査結果の分析 平成14年度は,アジア4カ国で、米国と同一の質問紙を各国語に翻訳して妥当性を検討後に、各国のすべての看護大学・大学院に質問紙を配布して回収した。5カ国のデーターを分析した結果の一部については中間発表を行った 日本は,質問紙を看護系大学の学長,学科長,研究科長に発送すること自体を、禁煙教育への取り組みを促す啓蒙活動の一つとして位置づけた.3回の協力依頼に応じた最終の回収率は看護系大学62(68%)と看護系大学院25(57%)であった.現在,禁煙教育の現状を把握するために詳細な分析・検討を継続している. 2.5カ国の研究者による研究結果の投稿 禁煙教育に関連した文献レビュー(日本における禁煙活動の歴史的背景,女性たちの間のタバコ使用の流行と歴史,看護婦へのたばこ教育の準備,看護学校でのタバコ防止・制御活動,看護婦や他の医療専門家の間の喫煙の流行,タバコ使用・制御に関する政策とガイドラインなど)を英文で報告した.各国毎に,文献レビューした結果と上述の調査結果については,米国の研究統括が現在まとめている.
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