研究概要 |
本年度の目的は、1)禁煙教育への啓蒙活動の一つとして、わが国における禁煙教育の実態についての調査結果を日本がん看護学会で発表する.2)米国公衆衛生学会での発表に共同研究者として参加し、情報交換を行う.3)看護大学・大学院カリキュラムに禁煙教育を導入するため、教員の補助となりうるガイドラインを明確にし、国情に合わせて「たばこコントロールプログラム」を作成してパイロットスタデイを実施する,であった. 1.たばこコントロールに関する教育プログラムについての調査結果の発表と投稿 1)第18回日本がん看護学会で「看護系大学・大学院における禁煙教育に関する内容調査」を発表し,質問に答えた.現在は,調査結果を要望のあった看護大学・大学院に発送する準備をしている. 2)「American Public Health Assn (APHA) annual meeting in San Francisco on November 15-19」で,環太平洋地域の禁煙教育の現状について「Are Philippine nursing students prepared for tobacco control practice?」を,海外の共同研究者らと発表した.その際,がん予防対策や禁煙活動についても情報を得た. 2.たばこコントロールプログラムの作成とパイロットスタデイ 実践的なたばこコントロールプログラムの作成と実施に向け,以下の内容を進行させた. (1)実践的な介入方法についての示唆を得るために禁煙教育に関連した国内の施設見学や講演に参加 (2)禁煙できない喫煙者への理解を深め,看護者(学部生,大学院生を含む)として喫煙者にどのように具体的に関わるのかを探求する面接調査の実施 (3)教員の補助となりうるガイドラインを明確にするための資料の収集と整理
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