研究概要 |
健康体力づくりを志向し,改善を繰り返した生活行動データの変動には,各個人の学習によって自己組織化された健康生活行動間の関連性が潜んでいると考えられる.毎日,記録し,蓄積された健康生活行動データにデータマイニング技法を適用して,各個人に最適な生活行動の連関規則や知識体系を探索する方法を開発することを目的とした. 対象:体力づくりを志向する中学生男子120名,女子120名. 準備:Health Quality Control : HQC手法を説明し,主体的な生活行動変容技法を説明した. 2〜4週間の記録から項目を選定し,記録用紙を作成し,データを記述する書式を作成した. 調査期間:10週間から30週間にわたり,毎日の生活行動を記録した.5週間ごとに記録データを入力する.児童生徒は体育の単元構成に準じて時期を選定した.スポーツ選手は11月以降のオフシーズントレーニング期間から開始して,トレーニング計画に準じて設定した. 調査項目:生活時間(起床時刻,就寝時刻,睡眠時間,食事時刻,運動・スポーツ実施時間など),体調(体重,体温,血圧,自覚的体調,疲労感など),生活行動(学習,部活・トレーニング内容,食事内容)であった. データ解析:データマイニング技法の決定木分析(分類二進木分析)を応用して,個人について,心身のコンディションを決定する基本的生活習慣条件を探索することができる基礎的な解析プログラムを構築した.
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