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2002 年度 実績報告書

競技スポーツにおける「組織的情報戦略(テクニカル)活動システム」に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14658013
研究機関仙台大学

研究代表者

勝田 隆  仙台大学, 体育学部, 助教授 (20254807)

研究分担者 粟木 一博  仙台大学, 体育学部, 助教授 (30254808)
キーワード情報戦略 / 競技者育成 / アカデミー / テクニカル活動
研究概要

諸外国における特定競技種目団体の「組織的情報戦略活動」の活動と機能を明らかにすることを目的とした調査活動を実施した。具体的には平成15年3月にイングランドラグビー協会(以下RFUと略す)において関係者からの聴き取り調査を行った。長期的な視点での強化活動が行われていること。幅広い年齢層、競技水準を対象としていること。スポーツ科学の知見に基づいた多角的な背景を持つ活動であること。これらがこの競技種目団体を調査対象として選定した理由である。
強化策の根幹を成すのは競技者の育成と才能の発掘であろう。RFUでは世界水準の競技者育成のためのアカデミーがその活動の中に明確に位置づけられている。アカデミーでは競技者のレベルを年齢層によって3水準に分割し,発達段階に応じた強化プログラムの提供を行っている。RFUと提携関係にあるクラブはこれらのプログラムを承認することや、競技者の能力をテストし、把握するために大学等の研究機関との連携を持つことが条件として義務付けられている。さらに、このプログラムは極めて自由度、個別性の高いもので個々の競技者に対して綿密なカウンセリングが実践されていることや、教育に関するサポート等、広範な支援活動が行われていることは大きな特色である。
プログラムの提供と選手の育成をRFUが担い、クラブが代表チームに選手を提供するという円滑な関係を構築することは、競技力向上のための高い戦略性を持つ活動であると推察できる。さらに、この活動によって高い潜在能力を持つ競技者がスポーツ科学の知見や多様な分析活動によってもたらされる高度かつ最新の情報に触れることが可能になり、競技全体の水準を向上させようとする試みが具現化されているという意味においても重要である。これは、組織的情報戦略活動のモデルの構築といった本研究の展開に対して競技者発掘と総合的強化さらに競技団体との連携といった面で大きな示唆を与えてくれている。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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