研究課題/領域番号 |
14658017
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
伊藤 悟 金沢大学, 教育学部, 教授 (20176332)
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研究分担者 |
奥貫 圭一 名古屋大学, 環境学研究科, 助教授 (90272369)
林 紀代美 金沢大学, 教育学部, 講師 (70345643)
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キーワード | 地理情報システム / 地理教育 / モバイル / 野外調査 |
研究概要 |
本研究の目的は、地理教育におけるモバイルGISの有用性を、その活用方策とともに解明することである。このため、(1)地理教育におけるモバイルGISの活用領域の検討、(2)地理教育に必要なモバイルGISの機能等の検討、および(3)モバイルGISの実際の教育現場での試行を行う。 本年度は、上記(1)〜(3)に関わって次のような作業を行った。2年度目であるので本年度は(1)と(2)が主になったが、新たに(3)にも一部、着手した。 (1)地理教育におけるモバイルGIS活用領域の検討:昨年度に引き続き、国内外での諸資料や調査、関係者へのヒアリングを実施した。本年度は特にアメリカ合衆国における利用事例を現地調査によって収集した。 (2)地理教育に必要なモバイルGISの機能等の検討:主にディスクトップ・コンピュータで用いられてきたGISの現行機能を再点検し、野外調査で不可欠な機能の絞り込み等を試みた。また、その結果から得られる情報の教材(GIS教材)としての意義についても考察を加えた。 (3)モバイルGISの教育現場での試行計画の立案:まず研究者自身による野外調査の経験や、授業での実習などから具体化を模索した。また、実際に行う際に、現場の教員からの協力が不可欠なので、現職教員がGISを理解・運用する際の一般的な課題等もあわせて検討した。 以上とともに、(1)と(2)の両者に共通する作業として、関連企業の技術開発についてもヒヤリングによって最新動向の把握に努めた結果、従前から本研究が想定してきたノート型コンピュータやPDAに加えて、新たに携帯電話によるモバイルGISの可能性を認識できた。
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