平成14年度に行った研究は次の2点に要約できる。 第1に、スピリチュアル・マッピング先行研究事例を、アメリカおよびグアテマラでの聞き取り調査を通して実施した。7月22日〜8月6日にはアメリカのコロラドスプリングスに拠点をおいてスピリチュアル・マッピングの研究をしているピーター・ワグナー博士およびカリフォルニア州ヘメットでプロテスタント教会牧師としてスピリチュアル・マッピングの実践をしているボブ・ベケット氏に聞き取り調査を行った。そのテープ起こしは完了している。また10月28日〜11月6日にはグアテマラシティで開催された、スピリチュアル・マッピングの実践家が集うプロテスタント国際大会に参加し、スピリチュアル・マッピングに関わる実践者たちに聞きとり調査を行った。 第2に三重県尾鷲市において、スピリチュアル・マッピングのための基礎的フィールドワークを行った。尾鷲市の宗教施設を地図上に落とし、その施設を巡る活動について住民や宮司、住職などに聞きとりを行った。また、尾鷲市公民館に所蔵されている大庄屋文書の整理を行い、祭りに関する文書の整理を行った。さる2月1日〜5日に行われるヤーヤ祭りをその準備段階から聞きとり、観察調査を行い、祭りに関する住民の意識をアンケート調査をとおして分析した。聞きとった内容はテープおこしされ分析されている。
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