• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2002 年度 実績報告書

24時間社会で育児が立脚すべき生物学的エビデンスに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14658023
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

神山 潤  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (60225597)

キーワード遅寝 / 遅起き / メラトニン
研究概要

1.足立区中央本町保健総合センターとの緊密な連携のもと、当初より多数の研究協力者を得、研究は順調に開始された。
2.当初予定されていた研究項目中、就床時刻、起床時刻と唾液中メラトニン、及び尿中6-hydroxymelatonin sulphate(メラトニン代謝物)濃度との関連については、就床時刻が遅延し、起床時刻が遅延するほど唾液中メラトニン、ならびに尿中6-hydroxymelatonin sulphate濃度が低下する傾向のあることを見出した。両所見のうち、朝の光そのものがメラトニン分泌を抑制するので、起床時刻の遅延とメラトニンとその代謝物の濃度低下は生理学的にも生じると考えた。しかし就床時刻の遅延とメラトニンとその代謝物の濃度低下は有意な所見と考えた。
3.アクチウオッチによる行動量を自己相関で解析、オートコレログラムを検討したところ、生後3ヶ月からほぼ24時間の概日リズムを検出できた。またオートコレログラムの振幅が加齢とともに増大する傾向のあることを見出した。後者に関しては、リズムの安定性の反映とする仮説もあるが、今後とも例数を増して検討してゆく。
4.現在1-2歳児13名で、行動量、受光量、と尿中メラトニン、セロトニン・コルチゾール代謝物(6-hydroxymelatonin sulphate、5HIAA、170HCS)との検討が行われている。
5.本研究過程で新たに認識された事項として、(1)子育て支援サービス提供者の知識の不均一性と(2)教育の実効性の観点からみた、養育者参加型の研究調査の重要性がある。(1)については子育て支援サービス提供者に対する生涯教育システムの拡充が望まれる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kohyama Jun: "Late nocturnal sleep onset impairs a melatonin shower in young children"Neuroendocrinology Letters. 23・5/6. 385-386 (2002)

URL: 

公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi