研究課題/領域番号 |
14658040
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
柴山 知也 横浜国立大学, 大学院・工学研究院, 教授 (40143391)
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研究分担者 |
佐々木 淳 横浜国立大学, 大学院・工学研究院, 助教授 (50292884)
岡安 章夫 東京水産大学, 水産学部, 助教授 (20213994)
柴山 真琴 鎌倉女子大学, 児童学部, 教授 (40350566)
島谷 学 横浜国立大学, 大学院・工学研究院, 助手 (40343173)
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キーワード | 技術者倫理 / 事例教育 / 教育方法 |
研究概要 |
工学系の学生を対象に、アンケート用紙を送付し、回収した。アンケート調査の内容は、土木技術者として直面する可能性がある多様な場面を想定し、その際に自分がとるであろう行動を選択するものである。回答はいくつかの段階に分かれており、1番が倫理的な積極性(倫理規定への適合性)が最も低く、5番が最も高くなるような配点にした。各設問の狙いは、それぞれ以下の通りである。(1)自己研鑽を続けるかどうか。(2)技術評価の視点が柔軟かどうか。(3)年齢、性、地位などに関わらずあらゆる人々を公平に扱うかどうか。(4)贈答品に対する潔癖性はどうか。(5)持続可能な開発や事業の社会性への配慮があるか。(6)入札に対しての事前の話し合いについて考え。(7)入札時の内部情報の交換について。(8)他の技術者との協力行動について。(9)短期的な(最終的な製品の品質に影響がでない)安全管理への姿勢について(仮設構造物を対象とする)。(10)長期的な(最終的に品質に影響がでる)品質管理への姿勢について。 次に、授業を展開するために新たに事例を収集した。(1)原子炉の障壁コンクリートに生じたひび割れについて適切な処理を取らなかった事例(東京電力)。(2)橋桁の耐震補強工事においてアンカーボルトを途中で切断し不適正な取り扱いをした事例(岐阜県下の建設会社)。これらの事例について資料を整理し、教室での利用に使えるよう整備した。
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