研究課題/領域番号 |
14658050
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
西堀 ゆり 北海道大学, 言語文化部, 教授 (70109403)
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研究分担者 |
山本 裕一 北海道大学, 情報メディア教育研究総合センター, 助手 (10240128)
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キーワード | チャット / 掲示板 / 協調学習 / 異文化コミュニケーション / 英語教授法 / コラボード / 院内学級 |
研究概要 |
平成14年度の研究実施計画に基づき、ネットワーク創生の準備段階として、メディア・ツールの作成を重点的に行った。 (1)第1段のシステムとして、北海道大学病院の院内学級の子供達が書き込む掲示板型ツール「コラボード」のプログラミングと実装を行った。実験的に、院内学級の子供連が質問事項を書き込み、その返事を、オーストラリア・メルボルン王立子供病院の院内学級の子供連が書き込み、自動的に掲示板に表出できる環境を整えた。文字と共に、写真を載せる機能を付加した。(http://chup.cims.hokudai.ac.jp./~yuri/collaboard/) (2)第2段のシステムとして、院内学級の子供達の質問を、相手国の言語に直す作業を大学生が支援する掲示板型翻訳ボックスのプログラミングと実装を行った。北海道大学で英語を学ぶ学生達が日本語から英語への翻訳作業を行う。メルボルン工科大学あるいはアメリカ・スタンフォード大学で日本語を学ぶ学生達が英語から日本語への翻訳作業を行う。日米のグループ作業で校正しながら、母国語に関する助言や情報提供を行い、協調学習の場とする。 (3)チャットシステムChat' n' Debateによる院内学級(中学生)の協調学習の実験を行った。提携校は札幌大谷中学校であり、1クラスが1学期間に5回の院内学級との実験授業を行い、学習への態度の変化等の定性評価を試みた。 (4)設備としては、院内学級用に、ポータブル型パソコンを備え、液晶データプロジェクターと組み立てスクリーンを使用した可動式の授業用設備を整えた。将来的にはベッドサイド・ティーチングが可能になることを想定している。 研究成果は論文にまとめ、5編発表したが、全て学会(うち国際学会は2件)で口頭発表を行った。また、3月13日にメルボルン王立チルドレンズ・ホスピタルを訪問し、付設の教育研究所において、連携授業について、調査と準備を行った。
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