研究概要 |
本研究では,以下の3点を明らかにすることを目的としている. 1)社会教育施設の業務支援に関する情報ネットワークの環境整備のあり方,学習支援環境整備について検討し,そのプロトタイプとしてのネットワークシステムの開発を行う. 2)情報ネットワークを用いた学校と社会教育施設の連携を密接に行うための支援システムを開発し,学習コンテンツ整備を行い,社会教育施設からの継続的な情報発信の要件を検討する 3)社会教育施設における総合的な学習の時間を見越したセカンドスクールカリキュラムモデルを開発する. これらの目的達成のため,本年度は以下のことを実施した. 1)社会教育施設と学校教育現場の連携のための情報ネットワークシステムのあり方を,これまでの研究を元に再検討し,富山県立呉羽少年自然の家をモデルとして,情報インフラ整備の整備要件を明らかにした.また,ホームページによる情報発信,ライブカメラと気象サーバを利用したリアルタイム情報提供サービスシステムを設計,開発した.本システムは,呉羽少年自然の家ホームページ(http://www6.nsk.ne.jp/kureha/)で実運用を行いながら,利用データを収集中である. 2)学校現場の社会教育施設に対する利用のニーズを調査,分析し,セカンドスクールとしての活用のための環境整備,カリキュラムモデル,学習単元モデルのプロトタイプを開発した.富山市内の全小学校を対象としたアンケート調査を実施した.また,実際の利用モデルの開発と検証を,富山大学公開講座を利用して,実際に活動を体験してもらいながら,評価・検証を行った. 3)米国ケンタッキー州の学校及び社会教育施設の連携について,視察を行った.
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