研究概要 |
申請者他は,コンピュータ実習関連授業での運用を前提にWebを利用したリアルタイム授業評価システムを開発し運用を行ってきた.リアルタイム授業評価システムによって,半期ごとの授業評価だけではなく1時限ごとの授業における学生の理解度や疑問点を問い,その授業内容の評価を記述させ,リアルタイムに授業評価データを収集し分析するが可能になり,より学生個人に対応した教授法や授業内容の改善が可能となった.本研究では,コンピュータ実習系の授業での運用を前提に開発したリアルタイム授業評価システムを講義演習系の授業においても運用していくために,現在もっとも普及している携帯情報端末である携帯電話を利用したリアルタイム授業評価システムを開発し,実験的運用を行った. 携帯電話を利用して授業評価を可能にするために,下記のような特色を持った機能を持たせ,学生による授業評価データによって授業改善がより有効に行えることを目的としたシステムの開発を行った. ・様々な携帯電話のWebページブラウジング機能に配慮した評価入力フォーム. ・講義・演習といった授業形式の特性や,授業科目の特徴に応じた評価項目設定機能. ・講義・演習実施日以後の任意の日時からも授業評価を可能とするために授業実施日特定機能. ・携帯電話からも閲覧可能な閲覧フォーム. 上記のような機能を有した携帯電話を利用したリアルタイム授業評価システムによって,様々な授業形態において授業評価がリアルタイムに可能になり,当該授業の内容及び教授法に関する様々な角度からのリアルタイムな評価情報収集,評価結果の公開,教授法の改善に有用なデータの提供が可能となった.
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