研究概要 |
インターネット上に実研究室と同じ機能(機密保持,研究室内状態表示,コミュニケーション機能,秘書機能,キャビネット機能,ディスク機能)を持つシステムを仮想研究室システムという。この仮想研究室システムを教材作成という用途に特化した形(上記機能の他に図書館機能等を付ける)で構築し,ボランティア的運用を目指している。平成14年度では,教材作成工房の機能としては,以下の機能をJAVA言語でほぼ実現した。 (1)サーバシステムで利用可能な機能 セットアップ機能,サーバ状態表示機能,ユーザ管理ツール (2)クライアントシステムで利用可能な機能 ログイン機能,ディスク機能,ログアウト機能 (3)両システムで利用可能な機能 ユーザ状態表示機能,ファイル転送機能,キャビネット機能,システムロック機能 メッセージ通達機能,ミーテイング機能,パスワード変更機能,システム終了機能 その際,システムの拡張が容易であること,システムが安定的に稼動することを十分に考慮した。これらの機能の動作を,サーバ用コンピュータ1台とクライアント用コンピュータ2台で確認した。最終的なシステムはマルチサーバ,マルチクライアント方式となる。この教材作成工房が機能するためには,教材を作成するための基礎資料をキャビネットに収納しておく必要がある。電気磁気学演習教材を作成するための基礎資料として,静電気力,電界と電位,静磁界に関する問題約40問とその解答をTex形式で準備した。また,図書館機能から電気磁気学問題を利用するために必要なソフトウェア(QP : Question Player)を開発した。以上の内容を,平成14年度電気関係学会東北支部連合大会及び第50回応用物理学関連連合講演会(2003年3月)で発表した。
|