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2003 年度 実績報告書

日本語母語話者教師と非母語話者教師の日本語教育における連携に関する調査及び研究

研究課題

研究課題/領域番号 14658079
研究機関九州大学

研究代表者

岡崎 智己  九州大学, 留学生センター, 助教授 (00264119)

キーワード香港 / 日本語教育 / BELLIEFS / BALLI / 母語話者教師 / 非母語話者教師
研究概要

今年度は、日本語学習者数の増加が見られ、かつ初等教育レベルでの日本語教育も開始された香港で日本語教育に従事する日本人教師(以下JNTと表記)と香港人教師(以下HKTと表記)を対象とした調査を行った。調査の内容は外国語や日本語の学習・教育と言語習得一般についての考え方に関するもので、香港日本語教育研究会の協力を得て、有効回答数総計161人(JNT84人、HKT77人)からデータを得ることができた。
得られたデータを集計しJNTとHKTのグループ間における回答分布の異同についての検討作業を行ったが、データの分析に当たっては統計的手法として頻度データを扱うカイ二乗検定を用いた。その結果、JNT-HKTのグループ間で統計的に有意差(5%基準による)が検出されたものが調査項目全65項日中33項目見つかった。その内容を大別して示すと以下のようになる。
外国学習に対する自信・態度 7項目
教師の役割と責任 7項目
学習・練習の方法 11項目
文化的要素の取り扱い 6項目
その他 2項目
両グループの間で回答分布のありかたに目立って異なりのあった項目を検討したところ、HKTはJNTに比べてより強いプロ意識と実用主義的な態度を持って語学教育に取り組んでいること、また実際の授業ではJNT以上に文法の学習に重点を置いている教師の割合の多いことなどが明らかとなった。また、語学のクラスにおける文化的な要素の取り扱いについてもHKTとJNTとでは微妙にずれるところがあり、今後更に調査・検討が必要であると感じられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 岡崎智己: "香港における日本語母語話者教師と非母語話者教師のBELIEFS比較"Proceedings of the 6th International Symposium on Japanese Studies & Japanese Language Education. 106 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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