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2003 年度 実績報告書

TVゲームの面白さに関するゲームの複雑さの観点からの研究

研究課題

研究課題/領域番号 14658105
研究機関公立はこだて未来大学

研究代表者

松原 仁  公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 教授 (50325883)

キーワードTVゲーム / 面白さ / 複雑さ / アイカメラ / インタビュー / 心理実験
研究概要

面白いとされているTVゲームをいくつかのジャンルにわたってピックアップして,それらのゲームをプレイする人間の視線の追跡をアイカメラを用いて行なった。この本格的な実験により、ジャンルによって違いはあるものの、そのゲームにどれくらい熟達しているかによって視線の動きに違いがあることがわかった。一般に熟達したプレイヤーは画面のごく一部だけに注目してそれらを見続ける傾向がある。熟達していないプレイヤーは画面の全体をあまり意味なく見渡す傾向が見られる。このような特徴は将棋や囲碁などの思考ゲームを対象とした実験と類似している。熟達の度合いは被験者がそのゲームを面白いと思っているかどうかと相関があることが確認できた。実験においてはある特定の人間がゲームに習熟していく過程を追及した実験を行なうことが重要であると考え、そのための実験を開始した。
ゲームの複雑さが面白さにどう関係するかを明らかにするために、ゲームとしての性質は(ほぼ)同一だが複雑さが異なるようなゲームを試作している。われわれの予想としては、複雑さが大きすぎるものと小さすぎるものの面白さが低く、適度な複雑さのものが最も面白いと感じられるはずである。予備的な実験によってほぼこの仮説が正しいことが示唆されているので、本格的な実験を進めて実証したい。また、既存のTVゲームについて複雑さの観点から分類し、面白いとされている(すなわちよく売れている)ゲームの複雑さに特徴が存在することを示したいと考えている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 伊藤 毅志, 松原 仁, ライエルグリムベルゲン: "将棋の認知科学的研究(2)-次の一手問題実験からの考察-"情報処理学会論文誌. 46,5. (2004)

  • [文献書誌] 飯田弘之, 松原仁: "ゲーム情報学の動向"情報処理学会誌. 44、9. 895-899 (2003)

  • [文献書誌] 松原仁(編著): "コンピュータ将棋の進歩4 アマ4段を超える"共立出版. 149 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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