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2004 年度 実績報告書

TVゲームの面白さに関するゲームの複雑さの観点からの研究

研究課題

研究課題/領域番号 14658105
研究機関公立はこだて未来大学

研究代表者

松原 仁  公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 教授 (50325883)

キーワードTVゲーム / 面白さ / 複雑さ / アイカメラ / インタビュー / 心理実験
研究概要

これまでの研究成果を生かして生体信号を対象としたTVゲームをいくつかのジャンルにわたって作成して,それらのゲームの面白さについて分析した。たとえば、これらのゲームをプレイする人間の視線の追跡をアイカメラを用いて行なった。この実験により、適度に複雑なゲームはそのゲームにある程度熟達しているプレイヤーにとって面白いと思われることがわかった。面白さというのは直接観測できないので、ゲームにいかに集中しているか(ゲームの成績がいいか)によって面白さを評価するという方法論を採用した。この方法論に問題が存在することは認識しているが、現状ではこれ以外の方法はむずかしいと思われる。一般に熟達したプレイヤーは画面のごく一部だけに注目してそれらを見続ける傾向がある。熟達していないプレイヤーは画面の全体をあまり意味なく見渡す傾向が見られる。このような特徴は将棋や囲碁などの思考ゲームを対象とした実験と類似している。熟達の度合いは被験者がそのゲームを面白いと思っているかどうかと相関があることが確認できた。
ゲームの複雑さが面白さにどう関係するかを明らかにするために、ゲームとしての性質は(ほぼ)同一だが複雑さが異なるようなゲームを試作した。われわれの予想としては、複雑さが大きすぎるものと小さすぎるものの面白さが低く、適度な複雑さのものが最も面白いと感じられるはずであると考えた。本格的な実験によってほぼこの仮説が正しいことが示されたと考えている。また既存のゲームについて複雑さの観点から分類し、面白いとされている(すなわちよく売れている)ゲームの複雑さに特徴が存在することをある程度示すことができた。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (6件)

  • [雑誌論文] エンタテインメントコンピューティングの過去・現在・未来2005

    • 著者名/発表者名
      松原 仁
    • 雑誌名

      日本ファジー学会誌 4月発行予定

  • [雑誌論文] 生体信号を利用したゲームにおけるバイオフィードバックの効果2005

    • 著者名/発表者名
      棟方, 吉田, 櫻沢, 塚原, 松原
    • 雑誌名

      日本ファジー学会誌 4月発行予定

  • [雑誌論文] 生体信号を利用したゲームにおけるバイオフィードバックの効果2005

    • 著者名/発表者名
      棟方, 吉田, 櫻沢, 塚原, 松原
    • 雑誌名

      情報処理学会インターラクション2005

  • [雑誌論文] 生体信号を利用したゲーム2004

    • 著者名/発表者名
      中條, 柳原, 櫻沢, 塚原, 松原他
    • 雑誌名

      情報処理学会エンタテインメントコンピーティング2004

  • [雑誌論文] Entertainment feature of a game using skin conductance response2004

    • 著者名/発表者名
      Sakurazawa, Munekata, Yoshida, Matsubara et al.
    • 雑誌名

      ACM SIGCHI ACE2004

  • [雑誌論文] Entertainment feature of a computer game using a biological signal to realize a battle with oneself2004

    • 著者名/発表者名
      Sakurazawa, Munekata, Yoshida, Matsubara et al.
    • 雑誌名

      International Conference on Entertainment Computing 2004

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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