研究課題/領域番号 |
14658120
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
山品 元 京都大学, 工学研究科, 教授 (20026149)
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研究分担者 |
久保 崇 (株)デンソー, 生産技術部・担当部員
水山 元 京都大学, 大学院・工学研究科, 助手 (40252473)
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キーワード | プロフィット / コスト / 需要と供給 / 設備能力 / 製品ライフ / 三点見積り / 需要予測 / 確率分布 |
研究概要 |
市場にはモノとサービスがあふれ、生活に必要なモノとサービスは十分に満足されており、消費者は購買意欲を少し抑制すれば買わなくてすむものばかりになっている。モノづくりが今や一つの投機(Speculation)の世界に入りつつあると言っていい。このような状況下でプロフィットを確保・増大できるモノづくりの新しい理論が求められているが、本研究はこのような要請に応えるべくモノづくりによるプロフィット最大化のための理論の構築を意図したものである。コスト最小とプロフィット最大は異なった概念で、多くの製造業では販売部門と製造部門がまだ切り離されており、コストの観点からコスト最小化がはかられているのが現状であるが、販売部門と製造部門が統合された先進的な企業ではプロフィット展開法の方がより有効である。本研究で、プロフィット最大化には不確実性が伴うことを明らかにし、不確実性として代表的なものとして製品需要量、製品ライフ、バリエーションの需要量の変動の三つを取り上げ、キャッシュフローの考え方を取り入れたプロフィット展開法を開発した。プロフィットの検証は、コストの検証ほど容易にはできない。需要の予測が実際と常に乖離するため、理論の正しさの立証が困難であるためである。多くの事例研究を通じて理論の正しさの検証が求められる段階にきており、多くの製造会社と事例研究を行っているところである。
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