研究課題/領域番号 |
14658127
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
福和 伸夫 名古屋大学, 大学院・環境学研究科, 教授 (20238520)
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研究分担者 |
飛田 潤 名古屋大学, 工学部, 助教授 (90217521)
鈴木 康弘 愛知県立大学, 情報科学学部, 助教授 (70222065)
山岡 耕春 名古屋大学, 地震火山観測研究センター, 助教授 (70183118)
矢代 晴実 アジア防災研究センター, 主任研究員
中野 優 名古屋大学, 大学院・環境学研究科, 助手 (40314041)
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キーワード | 防災教育 / 理科教育 / 環境モニタリング / 地域防災 / 防災情報システム / 地理情報システム / DIG / 振動台 |
研究概要 |
まず初等・中等・高等教育および社会人教育などにおける理科教育・災害教育の実践を通して現状を分析し、また企業・技術者教育への展開なども踏まえて、今後のあり方や必要な教材を探った。その上で、以下の教材の試作・試用・評価・改良を行っている。 1.現代版百葉箱の試作と、これを用いた環境・災害モニタリングシステムの構築 各種気象センサ(温湿度、雨量、風向風速、気圧など)、地震計、モニタカメラなどを備え、情報をネットワーク経由で参照できるリアルタイム環境・防災モニタリングシステムを試作した。本システムは各小学校に設置し、ネットワークを介した高密度環境モニタリング装置として理科教育に活用し、またウェブカメラ映像は防犯にも利用できるものである。 2.双方向災害情報システムを用いた地域防災情報システムの展開 すでに開発中の地域の災害関連情報を扱う地理情報システムを整備し、児童・生徒により地域の災害関連情報の収集・整理・蓄積が行えるようなインターフェイスの改良を行った。特に、従来は紙の地図上で行っていたDIG(Disaster Imagination Game)をウェブインターフェイスを通じて電子的に行えるシステムを提案している。総合学習において本システムを用いて防災教育を行うことにより地域の防災活動を活性化するなど、小学校における災害教育方法の提案にも踏み込んだ。 3.体感を重視した教材の試作 携帯型手回し振動台「ぶるる」、振動台を用いた学習用の建物振動模型、地盤振動模型などを製作し、建物のゆれや被害の発生を実感できる教材の検討を行った。さらに人が揺らす大型の振動装置と建物模型の試作も進めている。また平野規模での地下構造が一目でわかる立体模型も製作した。
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