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2004 年度 実績報告書

環境評価の自動化に用いる野生動物の自動カウント・追跡システムの研究

研究課題

研究課題/領域番号 14658153
研究機関熊本大学

研究代表者

三田 長久  熊本大学, 工学部, 教授 (60284733)

研究分担者 福迫 武  熊本大学, 工学部, 助教授 (90295121)
キーワード野鳥種類識別 / クラスタ統合 / 最近傍決定法 / 電波の相対遅延時間 / 到来方向指定 / リチウムフェライト / 誘導体共振アンテナ
研究概要

1.野鳥の声のサウンドスペクトログラムを求め、さらにフォルマントを求めて時間と周波数領域でそれぞれ分割して小領域フォルマントを生成する。さらに、あらかじめ用意した既知種類の野鳥の小領域フォルマントとのテンプレートマッチングを行って野鳥の種類識別を行う手法を確立した。時系列アクティブ探索を行うことによる高速化も実現した。熟練者でも識別が困難なカラ類に適用し、87%の識別率を得た。
2.固定されたビデオカメラで撮影された動画像から、鳥のいる画像と鳥のいない背景画像を抜き出す。抜き出された画像にRGB色空間のクラスタリングとクラスタ統合を行うことで、最近傍決定法による閾値の自動設定を可能にし、野鳥部分を自動抽出可能とした。抽出した野鳥の色情報を反対色空間中での画素頻度分布を求めて識別空間とし、最近傍決定法を用いて種類の識別を行い、98%の高い識別率が得られた。パラメトリック固有空間法を用いた種類の識別法も確立し、92%の高い識別率が得られた。
3.モノポールアンテナ、アンプ、ミキサー、局部発振器、ADコンバータを組み合わせて、電波の到来方向を推定できるシステムを改良し、M系列データで位相変調された電波の相対遅延時間を求める方法を確立し、実験によって確認した。これを用いて遅延時間ごとに選別を行い、近接した2波の到来方向の推定精度が飛躍的に高まる手法を提案した。
4.直方体のリチウムフェライトを用いた誘電体共振アンテナを提案し、実験によりアンテナとしての作動を確認した。また、外部磁界を加えることで円偏波の発生を確認し、磁界の方向の変化による左右円偏波の切換えを確認することが出来た。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Lithium ferrite and garnet materials for tunable microstrip patch antenna applications2004

    • 著者名/発表者名
      Nitendar Kumar, Takeshi Fukusa ko, Nagahisa Mita
    • 雑誌名

      Memoirs of the Faculty of Engineering Kumamoto University 48・1

      ページ: 29-42

  • [雑誌論文] Comparing areas of suitable habitats along travelled and possible shortest routes in migration of White-naped Cranes Grus vipio in East Asia2004

    • 著者名/発表者名
      G.Fujita, G.Hong-Liang, M.Ueta, O.Goroshko, V.Krever, N.Mita, et al.
    • 雑誌名

      IBIS 145・3

      ページ: 461-474

  • [雑誌論文] Polarization characteristics of patch antenna using in-plane and weakly biased ferrite substrate2004

    • 著者名/発表者名
      T.Fukusako, A.Imahase, N.Mita
    • 雑誌名

      IEEE Transaction on antenna and propagation AP52・1

      ページ: 325-327

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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